資産形成

フリーランスエンジニアが住宅購入を検討してみた話

この記事では、リモートワークを行っているITエンジニア(フリーランス)が、住宅購入についてかなりまじめに調査・検討した結果を記載します。

元々はテレワーク専用の部屋が欲しいと考えて探し始めましたが、まじめに検討する中で、

  • 賃貸 VS 持ち家のどちらが良いの?
  • 戸建てとマンションのどちらが良いの?
  • 金融資産と住宅のどちらを購入した方が良いの?
  • フリーランスはローンを組めるの?

などについて、多くの知見を得ることが出来ました。

この手の記事は不動産関係者が記載することが多いですが、この記事は利害が全くない別業種の人物の体験談と考察を記載しています。

住宅購入に迷っている方、フリーランスを考えている方にはとても参考になる情報が沢山ある記事にしました。

是非ともお読みください。

この記事では、首都圏の不動産事情を考えてあります。他の地域にお住まいの方は、適宜ご自身の地域の不動産事情に当てはめて考えてみてください。

前提:希望する住環境

住宅環境について調べたところ、一般的に住宅環境で重要な要素は以下の通りです。

  • どの街か?(40%程)
  • 家の広さ(15%程)
  • 築年数(15%程)
  • 駅からの距離(15%程)

この4つが住宅の購入・売却価格に直結する主要な要素です。(カッコ内の数字は住宅価格への影響度)

価格という市場が決める要素だけではなく、個人の希望を考えても、まさしくこれらが優先される項目でした。

それぞれの項目について希望を記載します。

どの街か?

現在住んでいるのは、ちょっと人気のある比較的キレイな、都心まで電車で30分ほどの街です。

賃貸物件を複数の街で見て、その他の街もサイクリングで色々見てどの街に住みたいかを考えてみました。

色々な物件を見た中で一番気になったのは町がキレイか汚いかでした。

できれば歩道と車道が分かれていて、雑草とかも比較的少なくて、サイクリングして気持ちのいい公園などがある、キレイな街です。

治安も気になりました。

これまでの人生で物騒な思いをしたことはありませんでしたが、やはり治安は気になりました。

あと、できれば都心まで電車で20分以内の町に住みたいと思いました。

家の広さ

現在住んでいるのは、1DKで33平米の物件です。

もともと引っ越しを考えたのは、リモートワークをしていて専用のスペースが欲しかったからです。

リモートワークは1年程やっていますが、生活空間と仕事空間が同じ状態でのリモートワークは結構キツイです。

賃貸物件を見ている時に不動産屋の人と話しましたが「リモートワークをしている方はみんなそう言います」と言っていました。

ということで、家の広さは50平米以上で2LDK以上の間取りを希望します。

1LDKで仕切りを設けてワークスペースという方法も考えましたが、やはり完全に別の部屋にしたいです。

築年数

現在住んでいるのは、築20年くらいの物件です。

最初は新築を希望していましたが、新築賃貸物件の内見をした時はそこまでの感動を感じませんでした。

設備が新しいのはワクワクしましたが、新築という点にはそこまで感動しませんでした

ちなみに、新築の家には建築業者の利益や広告宣伝費が載っており、買った瞬間に2~3割値下がりするという話もあるくらいですが、そこまでのプレミアムは感じませんでした。

ただ、賃貸で築25年以上古いマンションを内見した時には、ちょっとイヤだと思いました。

ということで、築5年~15年くらいを希望します。

駅からの距離

現在住んでいるのは、駅から徒歩10分くらいの物件です。

現在はリモートワークで、そこまで駅の利用は多くはありません。

ただ、何かあった際に長距離を歩くのはやはり考え物です。

ということで、最寄り駅まで徒歩15分以内を希望します。

その他

サイクリングが趣味なので、ロードバイクを置けるスペースが必須です。

安全な駐輪場が無くても自分の部屋に置けば大丈夫なのですが、まれに玄関を開けたらすぐに階段があって2階に部屋がある、という自転車所持に向いていない物件もあります。

また、マンションのエレベーターのサイズ的に自転車を運ぶのが難しそうな物件も遠慮したいです。

続いて、賃貸タワーマンションの内見もしてみたのですが、ある程度以上の上層階になると高くて怖いです。足がすくみます。

子供の頃は田舎で5メートルくらいの木に登っていた記憶がありますが、いつの間にか高いところがダメになっていました。

できれば4階くらいまでにしておきたいです。

その他、強い希望ではありませんが、

  • 広い風呂
  • 広いキッチン
  • 食洗器

がある物件であれば最高です。

希望する住環境まとめ

希望する住環境を表にすると以下の通りです。

項目希望条件現状
どの街か?・キレイな街
・サイクリングに適している
・都心から電車で20分くらいの町
・治安がいい
・そこそこキレイな街
・サイクリングにそこそこ適している
・都心から電車で30分くらいの町
・治安は微妙
家の広さ・50平米以上
・2LDK以上(テレワーク専用部屋を確保できる)
・33平米
・1LDK
築年数5年~15年くらいまで20年
駅からの距離徒歩15分以内徒歩10分以内
その他・ロードバイクを置ける
・4階くらいまでの低層階
・広い風呂(尚可)
・広いキッチン(尚可)
・食洗器(尚可)
-
表:希望する住環境

この条件で探すことにしました。

戸建てとマンションのメリット・デメリット

まずは同じ価格帯の物件を購入する場合の、戸建てとマンションでそれぞれどのような利点があるのかを比較検討します。

※戸建ての賃貸は物件数が少ないので、ここでは条件をそろえるために両方とも購入の場合を考えます。

戸建てのメリット・デメリット

ご存じの通り、戸建ての一番のメリットは広い家に住めるということです。

続いて、上下階の騒音を気にしなくて済むというメリットもあります。(距離によっては隣の家に伝わる音を気を付ける必要はあります)

プライバシーも比較的守られます。

一方で、駅からの距離は遠くなりがちというデメリットがあります。

また、普通は木造住宅なので火災などが心配です。

鉄筋コンクリート造にすると建物部分の価格が1.5倍~2倍になるそうです。
耐用年数が長いのでトータルではコストは安くできる、という話もありますが、この記事ではマンションと同価格帯ということで木造のみを比較対象とします。

そして、水害があると命の危険がありますので、被災時の安全の確保は普段からよく考えておく必要があります。

修繕についての費用は完全個人負担ですが、マンションの様に毎月徴収されるわけではありませんので、融通が利きます。

マンションのメリット・デメリット

マンションの最大のメリットはセキュリティが高いという点です。

最近ではオートロックは当たり前ですし、コンシェルジュが常駐して変な人が入らないように見張ったり、宅配業者はマンションの外側から配達し住人は内側から受領できる非対面宅配ボックスなども有ります。

また、鉄筋コンクリート造であれば火災に強いですし、3階以上であれば水害があっても浸水する心配はほとんどありません。(停電したり、エレベーターやトイレなどが一時利用不可になることはあります)

その他、駅から近い物件も多いです。

デメリットは、比較的狭くなりがち上下階の騒音に気を使う必要がある近隣住民との距離が近くてプライバシーがちょっと心配、などです。

また、管理費や修繕積立金を毎月徴収されます

修繕積立はキチンとした計画で管理してもらえるのであればメリットとも言えますが、毎月の出費であることは事実です。

戸建てとマンションのメリット・デメリットまとめ

戸建てとマンションのメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

項目戸建てマンション
家の広さ広い家に住める狭めになりがち
駅からの距離遠めの物件が多い近めの物件が多い
セキュリティ必要に応じて個人で対策マンション設備でほぼ十分なケースが多い
管理費かからない毎月支払う必要がある
修繕積立金自身で計画する必要あり毎月支払う必要がある
火災への強さ木造であれば注意が必要鉄筋コンクリート造なら火災に強い
水害への強さ水害発生時はほぼ100%家や家財にダメージを受ける3階建て以上であればダメージは限定的
地震への強さ新耐震基準であればほぼ大丈夫新耐震基準であればほぼ大丈夫
騒音通常大きな心配はなし上階からの振動や下層階への気遣いが必要
プライバシー隣家との距離によるがあまり心配はない隣の部屋の住民との距離が近い
表:戸建てとマンションのメリット・デメリット

賃貸と持ち家のメリット・デメリット

続いては、そもそも賃貸と持ち家のどちらが良いのか?についてを記載します。

方々で熱い議論のあるこのテーマの結論は「人による」なのですが、それぞれのメリットとデメリットを記載します。

賃貸のメリット・デメリット

まず、賃貸のメリットは住宅を所有することによるリスクを負わなくて済むです。

具体的には、

  • 災害などで住宅がダメになるリスク
  • 隣人に困った人が来た場合に引っ越ししづらいリスク
  • ライフプランや生活スタイルが変わった時に住宅を変更しにくいリスク
  • ローンを支払えなくなるリスク

などがあり、賃貸契約をしているうちはこれらのリスクを負わずに済みます

一方のデメリットですが、一番は持ち家に比べて割高なことです。

賃貸住まいの方が毎月支払っている家賃には、マンションを建てるコストや修繕費用の他に、大家さんの利益が上乗せされているためです。

また、大抵の場合大家さんは金融機関からお金を借りて投資していますので、借入金の利子も家賃に上乗せされています。

その他、仲介業者(駅前に店舗のある不動産屋さん)に支払う手数料なども更新のたびに支払うことになります。

一般的に言って、賃貸物件の設備(キッチン・トイレ・風呂・洗面台など)は、クオリティの低いものが多いです。

大家さんから見て、設備を高級にしてもそこまで家賃を取れるわけではないし大事に使ってもらえるかもわからないので、大抵は安い設備を導入するそうです。

50平米以上の物件になると賃貸市場に出回る件数が一気に少なくなります。数が少ないと、需給の関係上やはり割高になってしまいます。

戸建ての選択肢はほぼありません

戸建て賃貸もまれにあります。居住目的で購入した人が、海外転勤や実家に帰って介護をしなければならないなどの事情に直面し、仲介業者に依頼し貸し出している物件です。

その場合には、設備も高級な場合が多く、床暖房や食洗器が標準で付いていることもあります。

しかしそのような物件は、2年後の更新が確定ではなく持ち主の都合によっては出ていかなければならない、という契約が多いです。当然、長期で住むには適していません。

総じて、広い物件に住みたいのであれば賃貸の選択肢はあまり多くはないです。

六本木ヒルズのような超高級マンションは例外です。50平米をゆうに超え高級な設備もそろっています。
当然なかなか手は出ません。わたくしの選択肢にも入れられませんでした。

持ち家のメリット・デメリット

持ち家のメリットは、やはり広い家に住めることです。

また、設備も高級なものをそろえることができます

費用は掛かりますが「広い風呂」「システムキッチン」などのピンポイントのこだわりであれば、高級なモノを選ぶことも十分現実的です。

とにかく選択肢があることがメリットです。

一方のデメリットは、住宅を所有することによるリスクです。

自身の物件の管理や修繕の責任は、購入したあなたにあります。

災害などにあった場合には資産価値が無くなる可能性もあります

賃貸と持ち家のメリット・デメリットまとめ

賃貸と持ち家のメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

項目賃貸戸建て
災害時大家さんの資産にダメージ自身の資産にダメージ
困った隣人引越しで対処可能
(要:契約手数料や引越し代)
売却や借主探しなどかなり大変
(要:契約手数料や引越し代+売却手数料など)
ライフプランや生活スタイルの変化引越しで対処可能
(要:契約手数料や引越し代)
売却や借主探しなどかなり大変
(要:契約手数料や引越し代+売却手数料など)
値段割高(特に50平米以上)長期で住むなら割安な上に資産が残る
支払い困難時グレードの低い賃貸に引越
(要:契約手数料や引越し代)
グレードの低い賃貸に引越
(要:契約手数料や引越し代+売却手数料など)
設備質素なものが一般的高級なものが一般的
好きな住まいに住めるか?選択肢が狭い(特に50平米以上)選択肢が広い
表:賃貸と持ち家のメリット・デメリット

持ち家は資産?負債?

つづいて、近年とても話題になっているこの話題を考えます。

特に資産形成を重視している人からは「持ち家はお金が出ていくから負債だ。お金が入って来るものこそ資産だ」という意見をよく聞きます。

しかし、持ち家にしろ賃貸にしろ、どこかに住めば必ずお金は出ていきます

「持ち家は負債」という意見で住宅を買わない人は、家賃を払い続けることになります。

ただ「ローンを払い終わる頃にはほとんど価値がなくなる持ち家を買うのは損だ」という意見もあります。事実、住宅の売却価格は築年数を経るごとに下がっていきます

一般的には、

  • 長期間(20~30年)住むのであれば、購入した方が得
  • 人気エリアや駅近の物件など値崩れしにくい物件であれば、購入した方が得
  • 建物部分は価値が下がるが土地の価値はあまり変わらないので、土地代が高い物件は購入した方が得
  • 新築はすぐに値崩れするので、購入すると損

と言われています。

実際のところどうなのか?

まずは資産性と負債性について考えてみます。

住宅の資産性と負債性

まずは資産性と負債性について考えてみます。

「性」とは性質を意味します。つまり、

  • 資産性:モノを資産たらしめる性質
  • 負債性:モノを負債たらしめる性質

です。

※負債性という言葉は聞き慣れませんが、便宜上この記事内で用います。

一般論としてすべてのモノに通じる資産性(負債性)として、キャピタルゲイン(キャピタルロス)とインカムゲイン(インカムロス)があります。

キャピタルゲインとは「買った時より高く売れてお金が増える」という意味です。

インカムゲインとは「所持していると定期的にお金が入って来てお金が増える」という意味です。

※当然ながら、キャピタルロスとインカムロスは、それぞれお金が減るという意味です。

この2点だけを考えると、持ち家はほぼ値段が下がるのでキャピタルロスが発生し、自分が住んでいる持ち家からは家賃を取れないのでインカムゲインはゼロです。

しかし、持ち家があれば家賃を払わなくてもいい、という強力なメリットがあります。

前述の通り、家を買わなかった場合には家賃を払ってどこかに住まなくてはなりません。

自動車ならば、(首都圏住まいの場合は)所持しないということは可能ですし、最安値の中古車を買って節約することも可能です。

しかし、住宅の場合には「住まない」という選択肢は不可能ですし、3LDKに住んでいる4人家族が最安値のワンルーム賃貸に住むことも現実的ではありません

ということで、「賃貸に住み続けたときに払う家賃」を正の値、「住宅取得費用」を負の値とした合算値を「レント・アクイジション・ディファレンス(Rent Acquisition Difference)」と名付けます

このRADという数字は、

  • プラスなら住宅を購入した方が得(購入費用の方が安い)
  • マイナスなら賃貸で住んでいた方が得(家賃の方が安い)

となります。

※このブログで独自に編み出した用語です。

具体例でのシュミレーション

ここで具体例を用いて超ざっくりシュミレーションをしてみます。

ここでは値崩れしにくいと言われている人気の街の駅近くにある50平米以上の物件でシュミレーションします。

こちらの物件は、天王洲アイル駅から徒歩10分、64.92平米、築18年、30階建ての10階部分の賃貸マンションです。
https://realestate.yahoo.co.jp/rent/detail/000006419936ab41d9cd2929d165f1c74009eacc456f/

賃料は223,000円、管理費は20,000円です。

こちらの物件は、天王洲アイル駅から徒歩10分、63.67平米、築17年、40階建ての11階部分の分譲マンションです。
https://www.homes.co.jp/mansion/b-1199950004728/

価格は7,380万円、管理費は13,620円、修繕積立金は19,260円です。

このとても似通った二つの物件でシュミレーションしてみます。

  1. 賃貸マンション_賃料:223,000円、管理費:20,000円が35年間続いた場合
  2. 分譲マンション_7,380万円を年利0.475%で35年ローンを組んだ場合
  3. 分譲マンション_7,380万円を年利1.0%で35年ローンを組んだ場合

を想定すると、ざっくり以下の通りになります。

賃貸分譲(年利0.475%)分譲(年利1.0%)
賃料(or ローン)/月223,000円190,759円208,326円
管理費/月20,000円13,620円13,620円
修繕積立金/月なし19,260円19,260円
月々合計24万3,000円22万3,639円24万1,206円
その他諸費用・更新料
・礼金
・保険料
など
・購入手数料
・保険料
・固定資産税
など
・購入手数料
・保険料
・固定資産税
など
35年合計1億206万円9,392万8,380円1億130万6,520円
表:賃貸、分譲(年利0.475%)、分譲(年利1.0%)の比較

参考サイト:https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/simulation/shinki01/

賃貸の家賃は、年々下がっていく傾向がありますが、タワーマンションの場合にはそこまで大きく下落はしないケースが多いです。

また、分譲マンションの修繕積立金は年々上がっていく傾向があります。

よって、

  • 賃貸なら1億206万円(+その他諸費用)よりちょっと安い
  • 分譲なら9,392万8,380円(+その他諸費用)よりちょっと高い(年利0.475%の場合)

くらいが目安だと思います。

当然、分譲なら36年目以降はローンの支払い(月20万円前後)は0円になります

ローン完済後は住む、売る、貸すなど好きに出来ます。

この頃にはマンションは築50年を超えるわけですが、世の中には築50年を超えた賃貸物件もあります。今回は値崩れしにくい物件での比較ですので、築17年から築52にかけて価格が50%下落すると仮定します。

日本でコンクリート造のマンションが作られるようになってからまだ60年程です。また、当時のマンションを長持ちさせる知識や技術が無かった時代に比べたら、近年のマンションは遥かに長持ちします。
築20年弱のマンションが今後何年もつかは分かりませんが、ごく個人的にざっと築100年くらいまでもつと考えてます。

以上の視点から分譲マンションの資産性を見ると、

分譲(年利0.475%)分譲(年利1.0%)
賃貸に住み続けた時に払う家賃 - 住宅取得費用
(レント・アクイジション・ディファレンス)
813万1,620円75万3,480円
キャピタルゲイン3,690万円3,690万円
合計4,503万1,620円3,765万3,480円
賃貸と分譲の金銭面での比較

となり、年利0.475%なら賃貸に比べて4,503万1,620円もお得になります。

実際に物件を購入する際には、その他に考慮することがたくさんあります。

例えば、

  • 勤務地、仕事内容、収入、家族構成などの生活スタイルが今後どう変わっていくか?
  • 住宅ローン支払い完了後の住宅(この例では築52年)にいくらの値段が付くか?
  • (35年後の)住宅ローン支払い後の月々の出費
  • 車を所持した場合の駐車場料金
  • ワンランク下(1LDKなど)の物件に住んだ場合の比較
  • そもそも毎月の支払いは可能か?

などです。

これらのシュミレーションでカバーできない考慮事項が沢山ありますが、決断の際の目安にはなります。ご自身の状況に合わせてシュミレーションしてみましょう。

住宅ローンに対する批判について

住宅ローンについて話していると必ず出てくる批判についても触れておきます。

住宅ローンの金利は払い損だ

ごもっともな意見です。

しかし、住宅ローン金利が悪者で家賃の支払いが正義の味方、という訳ではありません。

希望する住環境についてよく考えた上で、賃貸・持ち家のシュミレーションをして有利な方を選ぶことをオススメします。

なお、年利0.475%で35年ローンを組む場合に支払う金利の総額は、借入額の8%強です。

1,000万円なら80万円、5,000万円なら400万円です。

これをどう思うのかは人それぞれですが、35年で総借入額の8%強というのはそこまで無茶な額ではないと思います。

また、ローンを組むことによって現預金を減らさずキープできれば、諸々のリスクヘッジになります。

個人の意見ですが、最強のリスクヘッジは現金の所有だと思っています。
保険、正社員の身分、公的保証、金融資産などよりも、個人で所有している現金こそが最強だと思っています。

更に、多くの金融機関で繰上げ返済の手数料は0円です。全額一括繰上げ返済をしたとしてもせいぜい数万円の手数料だそうです。仮に金利が上昇したとしても、現金があれば繰り上げ返済で金利を減らすことも可能です。

また住宅ローン契約時には、団体信用生命保険という保険に加入できます。この保険は、単純に言うと万が一住宅ローン契約者が亡くなった際に住宅ローンがゼロ円になるという保険です。

わたくし個人としては、総額8%強なのであれば、より良い住環境や現金キープの為に支払う金額としてはそこそこ納得できるかな、と思っています。

住宅ローンが返済不能になったらどうする?

こちらもごもっともな指摘ですが、上記のシュミレーションでの月々の支払いは、

賃貸:243,000円(賃料 223,000円+管理費 20,000円)

持ち家:223,639円(ローン支払い 190,759円+管理費 13,620円+修繕積立金 19,260円)

です。

同じくらいの住環境に住む場合、持ち家の支払いが出来ないのなら賃貸の支払いはもっと無理です。(居住を考えている地域や物件によって異なりますので、ご自身の場合で月々の出費をシュミレーションしてみましょう)

確かに、賃貸の方がいざという時に引っ越して固定費を安くすることは簡単です。

しかし、引越しをするにもそれなりの費用が必要です。その費用は居住費の支払いが困難な状況で捻出する必要があります。

個人的な意見ですが「住宅ローンの支払いが出来ない状況」と「家賃の支払いが出来ない状況」はどっちも十分ヤバいという考えになりました。

冷静に考えて、住宅ローンを組む・組まないと支払い不能に陥るリスクはあまり関係がありません。支払い能力は単純に月々の収入と支出の問題です。

どういう原因で支払い不能になることを想定しているのかによりますが、大抵のケースでは1年分の生活費を賄えるくらいの貯金があれば、多少の想定外でも十分乗り切れると考えています。

ということで、頭金はそこまで入れずに現金で持っておけば、住宅ローン返済不能になる確率はかなり低いと思っています。

住宅ローンよりも利回りのある株などへ投資した方が良い

これはそもそも比較対象がおかしいです。

賃貸・持ち家問わずに居住費は必ずかかります。投資に回せない生活費です。(贅沢な住宅を我慢して投資に回すことはできます)

生活に必要な支出と、生活費を払った後に残る投資資金を比べても意味がありません。

わたくしが見ている限りでは「住宅購入よりも利回りのある金融商品への投資を」と言っている人たちは「4LDKの戸建てを買うよりも、ワンルームアパートに賃貸で住んでいる人の方が投資額を大きくできる」という想定をしているように見えます。

本質的には、

持ち家か?投資か?

ではなく

より良い住環境にお金を使うか?貯蓄や投資にお金を使うか?

という選択肢だと思います。

なお、前述のシュミレーションでは賃貸よりも購入の方が月々の支払いは少なくて済みます。よって50平米以上の人気エリアで同じような物件を選ぶなら、賃貸よりも持ち家の方がより大きな金額を金融商品へ投資できます

住宅ローン控除について

これは批判ではありませんが、住宅ローン控除についても触れておきます。

住宅ローン控除は「12月31日時点のローン残高×0.7%(上限あり)」が所得税と住民税から引かれる制度です。

細かいルールが沢山ありますが超ざっくりで言うと

『(中古住宅を購入する場合)年収600万円以上で3,500万円以上のローンを組むと、14万円×10年税金が安くなる』

という制度です。

3,500万円のローンであれば、金利部分は300万円弱です。

先ほどのシュミレーションの7,380万円の物件をローンで購入する場合には、金利部分は約632万円です。

それに対して、この制度を活用すれば税金の支払いが140万円安くなります。

やはり住宅ローン控除を受けられるのであれば、貯金多めでリスクに備え大きめのローンを組む、というのが有力だと思います。

住宅ローン控除は2022年の改正前はローン残高の1%の控除を受けられました。
ここ数十年の政府の政策では「(消費税増税のような)庶民に不利な税制改正」と「(住宅ローン控除のような)庶民に有利な税制導入」が同時に行われ、数年後に有利な税制だけが縮小される、ということが繰り返されています。
住宅購入時に0.7%で適用されれば10年間0.7%の控除を受けられますが、今後税制が改正される可能性も十分にありますし、増税による不景気も十分あり得ます。リスクとして織り込んでおきましょう。
また、長期的にご自身の生活を良くするために、選挙にもちゃんと行きましょう。

住宅ローン審査について

結論から言うと、わたくしえもんだ社長は住宅ローン審査に落ちました

厳密に言うと、事業の変化に伴い今年個人事業も開業したのですが、個人事業初年度は住宅ローン審査自体が出来ないそうです。

フラット35や金利が高めの商品の契約でも最低1期分の確定申告が必要で、金利が低めの商品なら最低3期分が必要だそうです。

法人名義だと通常の住宅ローンは使えず、事業用の不動産投資ローンをすることになります。金利は安くても年2.0%程のようです。

なお、賃貸でもある程度高級なところになると契約の審査があります

試しに港区のタワマン(家賃は20万円強)に申し込んだのですが、こちらは法人名義契約で審査が通りました。

なお、融資が降りる金額は、法人の場合は黒字額、個人事業の場合は課税所得額により決まるそうです。

あまり節税し過ぎるとローン審査では不利になります。

家を買うつもりの方は、税理士に相談するなどで手を打っておくことをオススメします。

まとめ

住宅について考える時には、以下の観点で考えることをオススメします。

  • まずは自分が望む住環境を整理(街、間取り、築年数、駅近か郊外かなど)
  • 「戸建て or マンション」「賃貸 or 持ち家」どれが自分の希望に合うかを見極める
  • 賃貸と持ち家の損得で迷ったらシュミレーションをして冷静に判断を
  • 住宅購入時は現預金を多めに確保してリスクへの備えを

わたくし自身は元々「テレワーク専用スペースが欲しい」と思って賃貸物件探しからスタートし、タワマン賃貸やら戸建て購入やら色々調べていくうちに色々なことが見えてきて、今回の記事になりました。

「えもんだ社長は結局どするの?」という質問への答えは・・・。

『住宅環境より先に婚活をする』です・・・。

色々考えた結果一人暮らしなら今の1DKでもいいかな、と思いました。こんな結論でスイマセン。

今回調べたことは、本当に住宅環境を変える必要が出た時に役立つと確信しています。

この記事が、お読みのあなたのより良い住宅環境につながれば幸いです。

それでは (*゚▽゚)ノ

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