与太話

法人設立体験記(1年目)_後半

この記事では前回に続いて、マイクロ法人設立後6か月目くらいから1年目くらいまでに起こった出来事を記載します。

  • 社長になってみたい
  • 法人経営で必要なことを知りたい

こんな人向けの記事です。

是非ともお読みください (๑╹ω╹๑ )

税理士探し

自動車名義変更を経て、闇の税理士との契約を終了しました。

その後、別の税理士を探して契約しようと考えました。

何人かに当たったのですが、闇の税理士に払っていた額の3割引きくらいが顧問料の相場だったみたいですw

最初にもっとちゃんと調べておくべきでした。

ここで学んだのは、法人経営で間違えると自分のお金が減るということです。

誰かに怒られるということはまずありません。単純に自分のお金が減ります。

この資本主義のシステムは、えもんだ社長向きのシステムです。

わたくしは、人に怒られたときよりもお金が減ったときの方がよく学べる人間のようです。学習スピードが全然違いました。

闇の税理士様にはとても勉強させていただきました。

 

税理士探しの中で、ふと気づきました。

税理士って絶対いないとダメなのかな?

ネット上の記事を見る限りでは、税理士なしの経営もそこそこある様でした。

実際に、当時のえもんだ社の税務はほとんどありませんでした。仕訳が週に数件発生する程度でした。

その数件もネットで調べればすぐに答えが出ます。

後に知ったたことですが、日常業務で仕訳を間違ってもそこまで大事にはなりません。
決算書提出時に正確であれば問題ありません。
また、仮に勘定科目を間違えていても、費用計上できる科目の取り違え(例:通信費と旅費交通費)などであればB/SもP/Lも金額はズレないので、納税額も変わりません。
税務署も大して気にしないようですw

ということで、税理士なしでやっていくことにしました。

これで月数万円の経費が浮きます!

固定費の削減は零細企業にとっては大きなインパクトがあります

いつ売り上げが無くなるかわからないマイクロ法人にとっては月数万円でも貴重です。

最初は不安でしたが、税務に関して調べていくうちに、

  • もともと曖昧な処理が多くて
  • 少額の間違いであればごめんなさいして追納すれば済む

ということに気付いたので、次第に不安は消えていきました。

良い税理士の先生は、節税でも税務代行でもとてもありがたい存在です。もし光の税理士が見つかったら、進んで契約しましょう。

【フリーランス向け】税理士活用で手取り10%増やす方法

売上と経費、益金と損金、資産と負債と純資産

自分で税務をやると学ぶことが多いです。

特に、会計用語について実務経験から理解できたのは、とても実になりました。

 

社会人をやっていると「会社の経費」という言葉を聞くことがよくあります。

しかし、「経費とは何か?」をちゃんと説明できるレベルで理解はしていませんでした。

売上、経費、益金、損金、資産、負債、純資産・・・

それぞれについて全部説明できます!と自信を持って言える人は、専門家以外にはなかなかいないはずです。

自身で税務を行っている時に気付いたことは、会社に資産(現金、株、不動産、自動車など)を残すなら法人税を払う必要がある、ということです。

会社に資産を残さない(現金は全部使う、資産となる物は買わない)のであれば、法人税はかかりません。
※法人税の均等割り7万円は毎年かかります。

法人税をたくさん払う会社もちょっとしか払わない会社も、どちらも間違いではありません。経営判断上使うか残すかの違いがあるだけです。

法人決算

法人を設立してから本日までで、一番大変で成長できた経験は法人決算です。

大変すぎて、正直ちょっと〇ぬかも、と思ったくらいですw

国税庁のホームページに、法人税申告書のページがあります。

令和2年版 法人税申告書・地方法人税申告書の記載の手引

令和2年4月以降に提供した法人税等各種別表関係

ちょっと見ただけでわかると思いますが、とても初心者向けではありません

  • 勘定科目明細内訳書
  • 別表
  • 次葉

こんな聞いたことのない文字が沢山出てきます。

それまで、社会保険の手続きや源泉所得税の納付などはなんとかこなしてきたえもんだ社長ですが、これには手を焼きました。

調べたところ、すでに利用していた会計ソフトとは別に、申告書作成ソフト(数万円)というものがあるそうです。

ちなみに、税理士にお願いすると安くても20万円ほどかかります。

前回の記事で、闇の税理士

『売上500万円以上なら法人にした方がお得ですよ』

と言っていましたが、オススメしてくる理由が分かりました。

会社を設立させる → 法人決算が必要になる → 素人では無理 → 闇の税理士に依頼するしかない(有料)

という魂胆だったと思います。

しかし、嘆いていても仕方ありません。法人を設立したのは自分です。

国税庁のホームページを穴が開くほど見つめても、全然わかりませんでしたが、書籍を探したらこんなものを見つけました。

購入し、図解にしたがって決算書を作成しました。

格闘すること約3週間(土日合計5日くらい)

何とか完成しました! (`・ω・´)

〇ぬ程大変、とはこのことでした。

偶然エンジニア業が楽な時期で、時間も体力も贅沢に使うことが出来たから、何とかやり切れました。

今思えば、税理士の先生に頼んでも、決算書作成ソフトを利用しても、どちらでもよかったかもしれません。

今では、フリーランスエンジニアの方には税理士を活用することをオススメしています。節税と手間の両面から、良い税理士との契約は鉄板だと思っています。

【フリーランス向け】税理士活用で手取り10%増やす方法

ともあれ、無事に税務署と東京都主税局での手続きも終えて、1年目の決算を終えたのでした。

法人設立1年目の総括

1年目を振り返ると本当に楽しくて勉強になりました

それまでの人生で一番学んだ1年間だったかもしれませえん。

一番の経験は実務というのも改めて実感しました。

エンジニアリングでもそうでしたが、試験や教科書のインプットよりも実務が一番成長できる経験です。

仕事を模したテストなどよりも、実務が圧倒的に学びになります。

1点だけ、悔やまれる点があるとすれば、

仲間がいない

です。

今後、事業を拡大して従業員を増やせればと思っています。

しかし「自身が従業員のときに何を考えどう仕事をしていたか?」について深く考えて、ちょっと二の足を踏んでいる状態です。

 

この記事が、会社を設立しようとしている人の参考になれば幸いです。

 

それでは (*゚▽゚)ノ

 

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