どうもどうも、えもんだ社長です (*゚▽゚)ノ
今回は、フリーランスのITエンジニアをやっているえもんだ社長が、IT業界での学歴の重要性について語ってみようと思います。
今回の記事はあくまで一個人の意見ですが、いろいろな現場で働いてきたわたくしの正直な意見です。
世の中に沢山ある意見のうちの一つとして参考にしてもらえたら嬉しいです。
学歴より大切なモノ
最初に結論を書きます。一番大切なのは、
向上心をもって努力を継続すること
です。
恐らく、わたくし以外のエンジニアでも、他の分野で結果を出している方でも、ある程度ちゃんとした人であれば異論はないはずです。
このブログの他の記事でも度々記載していることですが、ちゃんとした努力をすればより世の中に貢献出来、給料も幸福度も上がっていきます。
人生は長期戦なので、22歳時点(あるいは18歳時点)での能力は、登山で言えば一合目か二合目くらいの進捗です。
スタートダッシュ(学歴)よりも長期戦(人生全体)を上手く戦うことが重要です。
しかし学歴も大切
しかし、それでも学歴によって仕事人生がある程度左右されるのもまた事実です。
少なくとも、18歳の時点でどれくらい勉強ができたか?ということは大体わかります。
そして、18歳時点の学力はいわゆる「地頭の良さ」との関連が強そうです。
また、若い頃にちゃんと努力した人は、その後もちゃんと努力する可能性が高いです。
ということで、特に新卒採用では多くの企業が学歴(≒18歳時点の学力)をアテにしています。
以下、学歴について詳述してまいります。
IT業界での学歴の作用
まず、IT業界での学歴の作用について記載します。
思考実験として、『全く同じ学力を持っている東大卒と高卒の2人』というケースでどれくらい差が出るかを想定してみました。
いくつかの項目に分けて考えました。以下の通りです。
項目 | 学歴関連度 |
大企業の正社員になれるか? | 90% |
好きな仕事をできるか? | 35% |
給料は高いか? | 25% |
仕事ができるか? | 1% |
人脈があるか? | 20% |
もちろん架空の話で、独断と偏見による想像ですが、大体こんな感じです。
IT業界の人であれば、おおむね同じ意見ではないでしょうか?(異論があれば是非ともお伺いしたいです)
以下、詳細を解説します。
大企業の正社員になれるか?(学歴90%)
厚生労働省の資料によると、大企業(従業員5千人以上)の新卒採用比率は62.6%(2018年卒)だそうです。
えもんだ社長の印象より中途が多いですが、やはり2/3程が新卒です。
また、中途採用でも学歴は重視されると思います。
かつて、えもんだ社長が派遣会社在籍中にCCNPやらTOEIC860点やらを取得し、3年ルールで雇止めとなったタイミングで正社員の求人に応募したことがあります。
結果、複数の大企業にあっさり落とされましたw
転職エージェントの方は「学歴で選別している」と言っていたと記憶していますし、事実学歴選別はあると思います。
そして、大企業には応募が沢山来るので、沢山来る応募者の中から好きな人を選ぶことができます。
また、すでに事業が確立しているので、原則は
既存のレールで結果を出せる人 > 新しいことをする人
という評価をします。
ということで、
- 学力がある程度担保されている
- 既存のレール(受験勉強)で結果を出した
- 若くて教育のしやすい人材
を採用することになります。
この大企業の採用の傾向は、実際に事業を推進する中で出てきた合理的な選択だと思います。
ということで、大きく変化することは恐らくないでしょうw
結果、大企業の正社員になれるかの学歴の関連度は90%としました。
好きな仕事をできるか?(学歴35%)
続いては、好きな仕事をできるか?ですが、、、
学歴で選べるのは、基本的には「どの会社に就職するか」です。
「就職」と書きましたが、俗に言われている「日本で正社員になるのは就職ではなく就社」という言葉が実情を表していると思います。
なので、好きな仕事をできるか?となるとそこまで強力な関係はありません。
ちなみに、大企業の正社員になったら仕事を選ぶことはほぼ無理です。
希望を出すことはできますが、希望が通ったという話はそう多くはありません。
ということで、会社を選べるからといって好きな仕事をできるという訳でもないです。
また、一般的に言って大企業でも中小企業でもどのような業務をしているかは、入社前にはそこまで正確にはわからないものです。
一般的に有名大学のでは同級生やOBとの情報連携が盛んで、事前に入手できる情報は多いですが、正確な把握は難しいです。
なお、専門性を身に付けた上で実績を積んでいく「長期的なキャリア形成」をちゃんと考えれば、好きな仕事を選択することはある程度は可能です。
また、大企業から中小企業への転職は比較的簡単ですが、中小企業から大企業への転職は難易度が高いです。
学歴と仕事選択の関係をまとめると、
- どの会社に就職できるか? → 学歴に大きく左右される。
- 就職した会社がどのような業務をしているかわかるか? → 入社前に入る情報は限定的。OBとの交流がある分高学歴の方が有利。
- 就職した会社で好きな仕事が出来るか? → 正社員に選択権はほぼない。
- 転職に有利か? → 大企業から中小企業への転職の方が難易度は低い。
これらを加味して、高学歴の人の方が35%程有利としました。
給料は高いか?(学歴25%)
勉強ができると、やはりいろいろな実務で有利です。
ただ、今回の想定は『全く同じ学力を持っている東大卒と高卒の2人』ですので、その差異はないと考えます。
大企業の正社員になると給料は高いです。
特に、30歳前後で生活のレベルが目が見えて違ってきます。
就職までは前述の通り高学歴の人の方が有利ですし、入社後の人事においても学歴の加点があるケースも十分あると思います。
しかし、IT業界では必ずしも正社員の給料が一番高いという訳でもないのです・・・。
えもんだ社長が35歳の頃に派遣で働いていた時、同じくらいの年齢の大企業の正社員より、ちょっとだけ給料が高かったです。
さすがに他人の給料明細までは見ていませんが、話を聞いている限りではわたくしの方が高かったと記憶しています。
また、フリーランスのエンジニアであれば、正社員よりも沢山貰っている人の方が多いのではないでしょうか?
平均値や中央値などの詳細なデータはないのでわかりませんが、「フリーランス ネットワークエンジニア 求人」で検索すると高額案件が当たり前にヒットします。
※もちろん、正社員にはクビになりにくくて保証が厚い、という強力な利点もあります。
などなど色々考えましたが、学歴と給料の相関度は25%としました。
仕事ができるか?(学歴1%)
繰り返しになりますが、『全く同じ学力を持っている東大卒と高卒の2人』の比較ですので、当然仕事ができるか否かはほとんど関係ありません。
また、IT業界では学歴の話題になることはほとんどありません。
フリーランスで現場に入場するときに面接がありますが、面談で学歴を聞かれたことは一度もありません。
これはコンプライアンスとかそういう話ではなく、単純に学歴に興味が無いから聞かないだけです。ちなみに職務経歴は必ず聞かれます。
IT業界の現場では「あの人は東大卒だ」とか「あの人は海外の大学を出たらしい」という話は聞いたことがありますが、(自分が知っている限りでは)みんな学歴なんてどうでもいいと思っています。
評価が難しいですが、1%だけ関係あるということにします。
人脈があるか?(学歴20%)
大学時代の友人は、社会人になってからも繋がっているケースが多いです。
しばしば職場で「大学時代の友人と飲みに行って仕事の情報を交換している」とか、「大学時代の友人経由で仕事を紹介してもらった」という話を聞きます。
えもんだ社長は中卒なので、当然そのような話には全く縁がありません ( ;∀;)
正直なところ、これはかなりうらやましいですw
特に、東大、早稲田、慶応では卒業生同士のつながりが強くて、仕事に情報交換にかなり有利だと聞きます。
もちろん、大学以外のコミュニティでも人脈はできますが、大学時代の人脈は社会人になってからいろいろな業界に広がるネットワークになるので、かなり強力だと思います。
わたくしはその人脈を持ってないので評価は難しいところですが、20%としました。
まとめ
今回の記事は、エンジニアリング能力はひとまず置いておいて、「大学に行ったかどうか」という点のみを考えてみました。
正社員就職、好きな仕事、給料、業務能力、人脈という各項目をどれほど重視するかは人それぞれだと思いますが、個人的には総じて学歴はあまり重要ではないと思っています。
普段から公言している通り、中卒のわたくしでもそこそこのキャリアを築けています。
(わたくしのように)実家に経済的な余裕がないなどの事情があれば、無理な借金などをしてまで大学に行く必要もないのかな、と思っています。(一個人の意見です)
ただ、「卒業証書を持っているか」は重要でなくても、若い頃に努力をして何かを達成した経験はとても重要です。
受験勉強などで若いうちに努力をして成功体験を積む、というのはその後の人生を大きく左右すると思います。
それに、同年代の人と青春を謳歌するキャンパスライフは、その時にしかできない貴重な経験だと思います。
この記事が、受験勉強で悩んでいる若者や、子育てをしている方々の幸福にちょっとでも貢献できれば幸いです。
それでは (*゚▽゚)ノ