この記事では、IT業界であまり関わらない方がいい会社について記載します。
執筆者のえもんだ社長が思うに、IT業界に限らず悪い会社や悪い人には普遍的な特徴があります。
一人のフリーランスエンジニアの見解ではありますが、
- 就活中の学生
- 転職をしようとしている方
- なんとなく日々に息苦しさを感じている方
に参考になる話だと思います。是非ともご覧ください。
目次
上流工程や単価の高い仕事を受注していない会社
避けた方がいい会社の特徴の第一位は、上流工程や単価の高い仕事を受注していない会社です。
端的に言うと、技術力が低い会社がこのようになります。
- 技術力がない
- → 上流工程や高単価の案件を受注できない
- → 社員の給料を上げられない
- → 優秀な人を雇えない(優秀な人が入社してもすぐに辞める)
- → 技術力が上がらない
この悪循環です。
~イメージ図~
わたくし自身の経験では、技術力を上げるのはとても大変で時間がかかります。
個人の技術力を上げるだけでも十分大変です。企業の技術水準を上げるのはもっと大変なはずです。(個人の努力「だけ」で何とかできる分、個人の技術水準を上げることの方が簡単だと思ってます)
普段から技術について学習し、学習した内容を実務に生かし、時には失敗しながら試行錯誤を繰り返す・・・
このようにしないと、ちゃんとした技術は身につかないはずです。少なくともわたくしはほかの方法を知りません。
上流工程を受注できない企業は、技術力を上げるためのちゃんとした取り組みを継続できていない、ということです。
それどころか、なぜか頑張っている人の足を引っ張るような風土の会社もあります。
なぜそのようなことをするのか、全く理解できませんが、とにかくそういう人や会社を見たことがあります。
技術力を向上できない企業というのは、他の部分でもイマイチということでしょうか・・・。
会社選びをする場合には、どの工程の仕事を受注しているのか、という視点で情報収集すると効果的だと思います。
以上を踏まえておおざっぱに言うと、エンジニアとして成長したい人にとっては運用・監視・コールセンター系の業務「しか」受注できていない会社は、あまりお勧めできません。
待遇についてハッキリと言わない会社
避けた方がいい会社の特徴第二位は、待遇などについてハッキリと言わない会社です。
待遇を明言しない会社は、(有名企業などではない限り)まず間違いなく待遇が悪いです。営業の人の話を聞いたり、会社のHPや求人情報の文章を読んだりして、明確になっていない時点でかなり疑ってかかった方がいいです。
ハッキリ言わない人は、なぜハッキリ言わないのでしょうか?
ハッキリ書いてない文章は、なぜハッキリ書かないのでしょうか?
大抵の場合は、
(会社の待遇は悪い。でも上司からは人集めのノルマを課されている。正直に伝えたら人集めなんてとても無理。でも上司からは嘘を言うのもダメだと言われている・・・)
という理由で、歯切れの悪いことしか言えない(書けない)のです。
昔経験したことがありますが、募集広告には「年収〇万円~△万円」と書いてあるのに、
いや~△万円というのはぁ・・・(ノ∀`) △万円まではぁ・・・ (*‘∀‘) う~ん、ゲフンゲフン
などと言ってくる人もいました。
当然、その後のお付き合いはなかったので、明確なことはわかりませんが、
「最初から△万円は無理なのに、人集めのために都合のいい話をした」
という印象しかなかったです・・・。
聞いていた話と違うことをする会社
続いて避けた方がいい会社の特徴第三位は、聞いていた話と違うことをする会社です。
ある程度のベテラン営業になると、息を吐くようにうそをつく人もいます。えもんだ社長も実物を見るまでは存在すると思っていなかった人種です・・・((( ;゚Д゚)))
ある意味では、前項のハッキリ言わない人の方がマシかもしれません。
むかしむかしの話ですが、
えもんださんは素晴らしいスキルと経験をお持ちだ。えもんださんには将来的にリーダーをやってもらいたいと思っている。来年から始動するプロジェクトのポジションです。それまでは別のプロジェクトをやってもらって、〇ヶ月後に新プロジェクトのリーダーとして働いてもらいたい。
などと、中小企業のおじさんたち数人に言われて、あっさり騙されたことがあります w
この頃はまだまだ未熟者でした。今思えば見え透いた話ですが、信じ込んでしまいましたww
当然ながら〇ヶ月後にもリーダーのポジションはいただけず、夜勤など人が嫌がる業務でいいようにこき使われただけでした (;´・ω・)
他にも、駆け出しのころに所属した派遣会社で
ITスキルが身につくプロジェクトです
と言っていたのに、参画したらただの電話連絡員をやらされたこともあります。
「これではスキルが身につきません」と抗議したら、
- 駆け出しの君では難しい案件には着任できない。
- 君はできることとやりたいことが釣り合っていない。
- ただの資格持ちは使えないんだよ!
などと説教をされました。(当時は資格だけで実務経験はほとんどなかったのです)
もちろん、そんな会社はすぐに契約を終了して、別の派遣会社でちゃんとスキルの身につく案件に着任しました。
そういう人間は、人を騙す大きな嘘以外にも、ところどころ小さい嘘をついたり曖昧なことを言うことが多いです。
例)条件について話している時に「休日はカレンダー通りの会社云々」と言う → 後日「この現場の毎週土曜の作業については・・・」と当たり前に言い出す → その点を突っ込むと「カレンダー通りの休日の別の会社の話をしただけ」などと言う。
そんな小さな嘘に気付いたら、警戒レベルを上げたり、可能であればなるべく早く関わりを断ちましょう。
話をしていると、とにかくモヤモヤする会社
避けた方がいい会社の特徴の最後は、話をしているとモヤモヤしてしまう会社です。
抽象的な方法ですので最後に記載しましたが、もし明確に感じるのであれば一番の判断材料になります。実際に接しているあなたがモヤモヤしてしまうなら、どんないい話でもいい結果は期待できません。
わたくしの経験上では、騙そうとする人間は、とにかく不明瞭であいまいなことを言いたがり、具体的なことは言いたがらないです。
そんな話を聞いていると、とにかくモヤモヤします。
IT業界で言えば、「その場さえ切り抜けてしまえば、あとは他の人の責任」と思っていて、相手のために必要な情報を提供しよう、とは思っていない人です。
当然ですが、そんな人(会社)とはどんな約束をしてもあまり意味はありません。
- 可能性はゼロじゃない → 可能性はゼロと考えていいでしょう
- 頑張ればこの待遇もある → 頑張っても「頑張りが足りない」と言われてその待遇にはならないでしょう
- 貢献すれば報いる会社です → 貢献しても報いられることはないでしょう
思うに、スキルが低くて実績を出せていないのに、妙に長生きできている会社は、エンジニアを騙すスキルの高さで事業を継続できているのかもしれませんw
ご自身の勘は結構アテになります。「嫌な気分だな」と思ったらきっと何かあります。
よくわからないけど偉いであろう誰かが言うご立派な話よりも、ご自身の勘の方がずっとアテになるものです。
一番信頼できるもの
ここまではネガティブなことばかり書いてきました。最後に信頼できることを書きます。
一番信頼できるのは実績です。
- 待遇がいい
- その会社で一人前に成長したエンジニアがいる
- 勤続年数の長い先輩が尊敬できる人である
- 働いている人が幸せそう
そういう実績こそが一番アテになる指標です。
また、実績とはちょっと違いますが、
- 関わっていてあなた自身の気分がいい
という相手であれば、将来的にいい関係を期待できます。
口先だけのことよりも、実際のところを見て判断することを強くお勧めします。
まとめ
IT業界で辞めておいた方がいい会社の特徴は、
- 上流工程や単価の高い仕事を受注していない会社 → 成長できない土壌の可能性が高いです。
- 待遇についてハッキリと言わない会社 → あまりいい待遇は期待できません。
- 聞いていた話と違うことをする会社 → こんな会社とはどんな約束をしても意味がありません。
- 話をしていると、とにかくモヤモヤする会社 → 自身の直感や気持ちをアテにしましょう。
です。
そして、信頼できる事業を行っている会社は、必ず実績を出しています。
ダメな会社を避けるだけでなく、エンジニアとしてちゃんとしたキャリア形成も考えているのであれば、以下の記事もご覧ください。
この記事が、お読みのあなたのより良い仕事人生のお役に立てれば幸いです。
それでは (*゚▽゚)ノ