どうもどうも、えもんだ社長です (*゚▽゚)ノ
最近、このようなツイートを見ることが多いです。
テックキャンプを終えて半年必死に転職活動してSESに正社員で内定。
手取り15万、コードを触らない現場に週5で出勤して土日は日払いバイト。
勉強して資格取らないと給料上がらない。
土日もバイトしないと生きていけない。#テックキャンプ #駆け出しエンジニアと繋がりたい— iCo@30代の駆け出しエンジニア (@icoicounday) October 10, 2021
そういえば、10年くらい前(えもんだ社長もIT業界に入る前)は「IT業界は薄給激務」という一般認識であったはずなのに、2021年現在ではなぜか「イケてるキラキラ職業」みたいな一般認識をされています。
実際のところ、「イケてるキラキラエンジニア」も居ますし、「薄給激務のIT土方」も居ます。
そして残念なことに、「キラキライメージに騙されてIT業界に入って、薄給激務で苦しんでいる」という人が近年増えてきているように思います。
なぜ近年増えているのか?どうすれば騙されないのか?
この記事をお読みいただければ、キラキライメージに騙されて安易に転職し失敗する確率を大きく減らせると思います。
少々長くなりますが、IT業とは何か?から解説します。
是非ともご覧ください (๑╹ω╹๑ )
IT業とは
そもそも、IT業とは何でしょうか?
ITはインフォメーションテクノロジー(Information Technology, 情報技術)の略です。
端的に言うと、情報システムを設計・構築・運用する事業のことです。
パソコン(ワープロ)が無い時代は、日本語文章はほとんど手書きでした。
当然、文章を作るためにとても時間がかかって、間違えた時の修正や推敲後の清書などでもとても時間がかかっていました。
パソコンの出現により「文章を作成する」という作業が効率化されるようになりました。
また、インターネットが無い時代には、多くの人に連絡するためには大量の郵便の発送くらいしか方法が無かったのです。
それが、メールやSNSにより複数人に一瞬で情報を伝達することができるようになりました。
その他、流通・小売りでの在庫管理や、売れてる商品の把握。
工場などでの進捗管理の可視化。
道路工事などを依頼する業者の稼働や連絡先の管理。
あらゆることがITにより効率化され、人類はより豊かな生活を営むことができるようになりました。
なぜあの人は高給なのか?
なぜあの人は高給なのか?
これは簡単で、結論から言えば「人の役に立つ商品(物質・サービス・情報など)をたくさん生産するから」です。
エンジニア以外でも、経営者、ミュージシャン、医者、弁護士、、、
みんな人の役に立つモノをたくさん生産しているから高給を取れるのです。
「努力が大事だ」これはよく聞く言葉ですが、これではちょっと説明が足りないです。
△ 努力 → 高給
〇 努力 → 生産能力向上 → 高給
です。
普段からこのブログで「エンジニアとしての能力を身につけて世の中に貢献することが大事」と強調しているのは、こういう理由です。
例外もありますが、「イケてるキラキラ職業」の人は生産能力が高い人なので、イケてるキラキラになりたければ自身の生産能力向上に力を入れましょう。
また、(特に転職などの際に)会社を見るときには、
- この会社は生産量が多いか?
- 効率化などで生産性向上に努めているか?
という視点も持っていた方がより会社の良し悪しを把握できると思います。
他の記事でも強調している「一人当たり売上高」のようにネットで検索してすぐにわかる数字ではありませんが、普段から生産能力に着目しておくことをお勧めします。
金儲けしたい輩
残念ながらIT業界には金儲けしたい輩が多いです。
実はわたくしも「給料が沢山ほしい」という動機でIT業界に入ったので、あまり人のことばかり言える身分ではありません (/ω\)
しかし、わたくしは「自分の生産性を向上して儲けたい」と思ってますが、「人を騙してでも儲けよう」という考えは持ったことがありません。
ここではえもんだ社長が過去に出会ったえげつない人達のことを紹介します。
ちょっと長い話になりますが、IT業界で騙されないための事例紹介ですので、お読みいただき参考にしてほしいです。
キーパーソンA
CCNAを取得して最初に入社した会社(X社、派遣)の最初に配属された現場で、なぜか電話連絡業務(一応IT関連ではある)を任されたことがありました。
当然、X社に「これでは話が違う。エンジニア業務ができる現場に行きたい」という話をしました。
X社は「その現場を続けろ」と言っていましたが、わたくしの意思の堅さを見てしぶしぶ別の現場への配置換えを検討しました。
その後、「配置換え検討のために、その現場の責任者と面談してほしい」と言われ、面談することになりました。
その時点でX社への不信は高まっていましたが、雇用契約もあるので面談を受けることにしました。
そこで出会いました。キーパーソンAと・・・。
面談では自分の希望や今の現場に対する不満を聞かれるがまま正直に言いました。
一通り話を聞いた後、Aは
『職場には必ずキーパーソンが居ます。仕事とというのはそのキーパーソンを抑えるということです。技術力のある人物よりもキーパーソンを抑えている人物が優秀な人物なのです』
などと言ってきました (;゚Д゚)
当時30歳くらいのわたくしは、当然そんな話に踊らされることはなく、退職の決意を固めて別の派遣会社(Y社)に行くことにしました。
そして、Y社ではX社に提示された金額より時給500円程高い金額(!)を提示されました。
そしてそして、Y社所属として新現場に配属されたら、、、
新現場にキーパーソンAが居たのです!
何という偶然!
ちなみに現場にいるときにX社も含むいろいろな会社の人と仲良くなって、今でも交流がある人も居ます。
X社の人に話を聞く限りでは、A氏はX社内でも後輩の評判は悪くて上司には好かれているそうですw
やはり社内でもキーパーソンを抑えていたみたいですww
快適な職場づくりではあまり力を発揮していなかった模様ですが、社外の営業においてはそこそこ優秀だったそうです。
嘘はついていなかった模様ですが、マネしたくない生き様です (;´・ω・)
課長として採用したいB
お次は、ある有名グループ企業:α社での話です。
わたくしは派遣でα社の一員として働いていました。
有名企業のIT業務には、大体「協力会社」と呼ばれる下請けのIT会社が参加するのですが、協力会社のZ社にBという人物が居ました。
当時、α社の正社員で予算権限を持っていた人が居ました。比較的ベテランのLさんと、若手のM君、もう一人若手のN君でした。
LさんはM君とN君を気に入っていたようで、普段から高く評価していることを公言していました。
協力会社のB氏としては、当然予算権限を持っているLさんにおべっかを使うのですが、次第にLさんに気に入られているM君とN君にもおべっかを使うようになりました。
最初は「とても優秀な二人ですね」という普通の誉め言葉だったのですが、だんだんエスカレートしてきて、
『M君とN君ほどの実力があれば当社の課長として採用したい!』
などと言いだしたのです ((( ;゚Д゚)))
当然ですが、そんなことはあり得ません。
Z社には勤続10年で役職がついていない人も居るはずです。
それにB氏が役職を任命する権限があるとも思えないです。
そもそも、Z社はそこまで大きな会社ではないので、ちゃんとした役職があるかも怪しいです。
タイミングを見計らってB氏にその点を問い詰めたのですが、やはりしどろもどろの回答でした。
そんなこと言って、万が一にでもM君やN君がα社に辞表を提出したらどうするつもりだったのでしょうか?
考えるだけで寒気がします (;'∀')
ちなみに、M君もN君も最初は舞い上がって調子に乗っていましたw
しかし、しばらくすると落ち着いて、ちゃんと自身の能力を冷静に判断できる若者になりました (*‘∀‘)
リーダーを任せたい
常駐型フリーランスになって最初の会社、中小IT企業のW社での話です。
当時は、CCNP、LPIC Level2、TOEIC860点を持っていました。
そんなわたくしに、W社の偉い大人たちが言いました。
素晴らしい経歴ですね。実はわが社の大型プロジェクトが数か月後に始まる予定で、そのプロジェクトのリーダーを探しているのです。えもんださんに是非ともリーダーをやってもらいたい。
それまでは雑務ばっかりで夜勤もある誰もやりたがらない仕事をくぁwせdrftgyふじこlp
今ではそんな見え透いた嘘に引っかかりはしません。
ただ、フリーランスになる前に派遣会社に5年くらい所属していたのですが、その会社がとても良い会社だったのです。
変な嘘は言いませんでしたし、現に給料も順調に右肩上がりでした。
ということで、IT業界にいる輩の存在をすっかり忘れていたのです。
当然ですが、数か月間頑張った後にもリーダーにはなれませんでした。
それに、その時の商流は5次請けで中抜き率も悪い会社でしたので、すぐに別の会社と契約することにしました。
初心者狩り
「悪」とは てめー自身のためだけに弱者を利用しふみつけるやつのことだ!!
-『ジョジョの奇妙な冒険』より
-『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』より
いくつか事例を書きましたが、結局のところIT業界で苦しんでいる人は、初心者狩りに遭っているのです ( ;∀;)
最初は、IT業界にキラキライメージをつけて学習教材を売る輩が出たのだと思います。
次に、人を騙して労働力を買い叩くような輩が、学習教材を購入・学習しIT業界に参入してくる人達をターゲットにしたのだと思います。
IT業は生産性の高い事業で、医療・研究・法律などのいろいろな産業の生産性を底上げする力を持っています。
しかし、高給を取れる程のIT技術はすぐには身に付きません。
当然、正しい努力を一定期間続ければ、ちゃんとした能力は身に付きます。
そういう部分をちゃんと理解してれば、きっとIT業界で(あるいは他の業界でも)そこまで酷い騙され方をすることはないと思っています。
まとめ - IT業界との接し方
色々偉そうに書いてしまいましたが、、、
今わたくしがこの記事を書けているのは、いろいろな輩に騙された結果ではあります (´・ω・`)
また、色々な現場で日々泥臭い仕事を続けている中で、生産性や世の中の役に立つことの大切さを見つけた結果でもあります。
IT業界に入る際には、
- 自分の能力と世の中への貢献度を冷静に見て
- IT業界に過度な期待はせず
- 悪い輩が居ることを覚えておく
これさえ気を付ければ、ほとんどの危険は回避できると思います。
この記事がお読みの方のお役に立てれば幸いです。
それでは (*゚▽゚)ノ