この記事では、2024年12月26日~28日に行ったマカオ旅行の体験記を記載します。
観光名所、所要時間、治安、言語、食事、カジノ等の行ってみないと分からない、ガイドだけでは分からない痒い所に手が届く内容をお届けします。
目次
マカオはどんなところ?
マカオは中国の特別行政区の一つです。
16世紀初頭にポルトガル人が初渡来して以降交易で栄えた都市で、19世紀中盤にポルトガルの植民地となり、その後20世紀末の1999年にポルトガルから中国に返還され、現在の特別行政区になりました。
中国語では「澳門」と記載されます。
面積・旅行期間の目安
マカオの地図は以下の通りです。
面積は33.6キロ平米と山手線内側の半分ほどです。
(過去に山手線を歩いて一周したことがありますが、食事・休憩を含めて14時間ほどかかりました)
地図下部の離島にマカオ国際空港があり、観光地やカジノは地図上部の半島の南端に集中しています。
半島と離島を合わせて山手線内側の半分ほどですので、観光地はそのさらに3分の1くらいの面積です。
移動は全てタクシーで事足ります。名所を一通り回るには丸一日あれば十分だというのが所感です。
直行便があり、フライト時間は
- (行き)成田空港 ⇒ マカオ国際空港:5時間35分
- (帰り)マカオ国際空港 ⇒ 成田空港:4時間
ですので、一泊二日ほどが目安かと思います。
治安
治安はとてもいいです。
2泊3日の旅程でしたが、危険な思いは全くしませんでした。
また、出会った人々は皆人当たりが良くて、殺伐とした雰囲気はほとんどなかったです。
気候
全体的に温暖で過ごしやすい気候です。
12月末の真冬に行ったのですが、ちょっと厚手の長袖を着ていましたが早朝は肌寒くて昼間は腕をまくるくらいの気温でした。
雨は冬期であれば東京よりも少ないそうで、2泊3日で一度も雨には遭遇しませんでした。
言語
英語はほとんど通じません(笑)
ほとんどの会話は中国語と思しき言語でした。
ホテルでは英語が出来るスタッフの方が一名いましたが、ちゃんと英語が出来る人はかなり珍しい印象です。英語でコミュニケーションを取る事はあまり期待しない方が良いでしょう。
旅行時は、目的地の名称と住所を中国語で記載した紙を持っていくと便利だと思います。
2日目以降のタクシーは中国語を記載した紙で行き先を伝えたらスムーズでした。
食事
食事はそこまで美味しくはなかったです(笑)
ほとんどの食事に中国独特の薬草?のような匂いがして、苦手な人は苦労すると思います。
マカオタワーのビュッフェに行ったのですが、日本人基準で言って絶品という程では無かったです。
メニューは中国語と一応英語の表記はあるのですが、料理の写真は全く無くて注文して出てくるまでどんな料理かはほぼ分かりませんでした。
あらかじめ中国語で調べていくか、翻訳アプリなどを入れていくなどした方がいいと思います。
なお、コーヒーは全てインスタントでした(笑)
ホテル
わたくしはホテルロイヤルマカオ(澳門皇都酒店)というホテルに泊まりましたが、日本のシティホテルとほぼ一緒です。
アメニティはそこまで充実はしておらず、シャンプーとボディーソープと歯ブラシくらいしかありませんでした。
化粧水や髭剃りやシェービングクリームなどは自前で用意する必要があります。
わたくしは空港で持ち込みカバンの中に入れていたために没収されました。
(液体や缶は機内に持ち込みできません)
チェックインの際に、宿泊料とは別にディポジットを500香港ドル預ける必要がありました。
特に問題なく過ごしたのでチェックアウトの際に返金されましたが、当然チェックアウトまで使えないお金になります。
帰りの便は現地時間9:30でしたが、8:00頃に空港に着いてもお土産屋さんも飲食店も何軒かは空いていましたので、空港で使うといいかと思います。
なお、マカオ名物のエッグタルトは11時頃に入荷するそうで、お土産では別の品を買いました。
電源
スマホの充電で電源が必要になるかと思いますが、マカオのコンセントはBFタイプで、日本のAタイプはそのままでは差せません。
日本の電圧は100V、マカオの電圧は220Vと異なりますが、スマホやPCなどの様に全世界で売られている商品は100V~240V対応ですので、差込プラグの形状さえ合えば充電できます。
※対応電圧はアダプタの方に記載があります。画像検索結果
あらゆるプラグ形状に対応できるBF変換アダプタを購入してマカオに行ったのですが、ホテルの壁にこのようなものがありました。
やはり世界から観光客が来る観光地ですので、ちゃんと配慮されているようです。
ホテルによるでしょうが、このような差込口が壁にあれば電圧が220Vに対応している日本の電源ケーブルをそのまま接続できます。
(ちなみにUSBタイプAの電圧はUSBの規格に従っているので、特に気にせず差し込んで大丈夫です)
ご心配な方、ホテルのコンセント形状を確認できなかった方はこちらをどうぞ。
街並み
道路は石畳のところが多いですが、アスファルトの車道もままありました。
所狭しと色々な看板が出ているのでやはり中国っぽい街並みです。
至る所に高層マンションがあるのですが、ちょっと古びた感じのする建物が多いです。
観光名所からちょっと歩くだけでのどかな雰囲気の場所が見えてきます。
写真には取っていませんが、海岸では現地のお母さんと子供二人がバドミントンやバスケットボールなどをして遊んでいました。
子供の誘拐を過度に気にする風でもなく、やはり治安の良さは伺えました。
車は半分くらいが日本車でした。心なしかマツダ車の比率が高かったように思います。
写真に撮れなかったのですが、日本の軽トラも何台か走っていました。
車道は左側通行で、道路標識も日本の標識とほぼ同じデザインでした。
道路を走っている限りでは日本の都市と言われたら信じてしまうくらい似ていました。
その他
ご存じの方も多いと思いますが、海外にウォシュレットはほとんどありません。
マカオでもウォシュレットはありませんでした。
日本人にとっては地味にキツイところですのでご注意ください。
聖ポール天主堂跡(聖保祿大教堂遺址)
荘厳な面持ちの聖堂の門がありました。
精巧な彫刻などがあり、見ごたえのある教会跡地でした。
長く続く階段なども有り、作った人のキリスト教に対する情熱を感じます。
わたくしは無宗教ですが、当時の人々の情熱は感じられました。
セナド広場(議事亭前地)
セナド広場に向かう通りです。
中国に返還されて25周年の年だったらしく、中国国旗とマカオ国旗が順番にたくさん並んでいました。
お役所の前の広場です。
やはりキリスト教圏であったのでしょう。クリスマスを祝う飾りが沢山ありました。
クリスマス前後であったからかは分かりませんが、役所の一部が解放されていました。
建屋内もクリスマス一色でした。
まかくびょう(媽閣廟)
マカオの霊験あらたかな寺社、媽閣廟です。
小高い山にあるのですが、10分もあれば頂上までたどり着けます。
ただ、急な階段が多いので足が丈夫でない人はちょっと苦労するかもしれません。
やはり中国っぽく派手な感じがする寺院です。
お線香をあげたのですが、派手なデコレーションのある大きなお線香でした。
賑やかに霊を祭る文化なのだと思いました。
山頂に本殿と思われる建物がありました。
なんと、日本語を流ちょうに喋るおじいさんがいらっしゃいました。
おじいさんの教えに従い、本殿前の台に膝をつきみんなの幸せを祈ってきました。
何か霊能力のある岩なのだと思い、宇宙に祈りを捧げました。
今調べたのですが、「太乙(たいいつ)」とは『中国の古代思想で、天地・万物の生じる根源。宇宙の本体』だそうです。
「海覺」も調べたのですが、マカオにゆかりのありそうなものはヒットしませんでした。
山の中腹から見下ろした景観です。
キレイな景観でした。
マカオタワー(澳門旅遊塔會展娛樂中心)
世界一のバンジージャンプで有名なマカオタワーです。
えもんだ社長は命を大事にしたいので飛びませんでした。
展望台です。マカオの都市が一瞥できて気分がいいです。
ただ、ちょっと高いところが苦手なので怖かったです。
頂上の展望台でビュッフェを頂きました。
フロア全体がゆっくり回転しているので、席に着いたまま360度の景色を見ることができます。
料理もスイーツもかなり豊富ですので飽きずにおなか一杯になれます。
謎のガチャがありました。
「300円」という記載があるので、日本の物をそのまま持ってきたんでしょうね。
支払いは電子マネーのみでしたので、遊べませんでした。
カジノ
マカオの最大の目玉、カジノに行ってきました。
カジノ内部は撮影禁止なので、写真は外観のみです。
えもんだ社長がプレイしたのはスロットマシーンのみでしたが、カジノ場内にはブラックジャック、ポーカー、ルーレット、サイコロ3個を使ったギャンブル(チンチロリン?)等々色々ありました。
スロットマシーンの遊び方とゲーム性
ここからは見てきた内容を自作画像で説明します。
記憶ベースですので間違いや勘違いがある可能性があります。その場合はすいません。
言うまでもないと思いますが、以下の画像は説明のために機能だけを示した簡易図です。
実際にはもっと煌びやかで目を引く見た目をしています。
澳門 老虎机(マカオ スロット)の画像検索結果
また、日本円表記については、原則1香港ドル=20円で記載しています。
まず、正面の液晶は大雑把に言って以下の感じです。
わたくしが遊んだ台では、スーパージャックポットの記述は100万香港ドル程度(約2,000万円)でした。
こちらの金額はスロットコーナーごとにプールされる金額のようです。
同じカジノ場内でも階層やコーナーごとにプールされる金額が違います。
ある程度回った限りでは500万香港ドル(約1億円)が最高額でした。
そして、台の下には以下のボタンや投入口があります。
現金投入口に香港ドル紙幣を入れれば遊べます。
現金が台に入っている状態で終了したいときは、終了ボタンを押せば残金が記載されている紙が出てきます。
こちらの紙は別の台に投入して遊ぶこともできますし、カジノ場各階の中心に置かれている換金所で換金も出来ます。
下にあるボタンを操作すると実際に賭けができます。
液晶画面で「0.5$」を選んだら1クレジットが0.5$になります。
下のボタンで×1を選んだら、そのまま1クレジット/0.5$となります。
実際の賭けは下の「8 credit」などのボタンを押したときに始まります。
今回の例では8クレジット(4香港ドル≒約80円)の賭けになります。
賭けが始まると、液晶上のリールが回転し、左のリールから順に図柄が止まります。
役は一番左のリールから何個連続で図柄が止まったかで決まります。
また、この機種では福の文字はオールマイティ図柄です。
今回の例では、以下の通り
成立役は「虎×3個」「虎×3個」「A×4個」となります。
この場合の払出しは10クレジット程です。
また、たまに以下のような目も出ます。
この場合は「虎×5個」が6ライン成立しているので、200クレジットくらいの大勝になります。
(地味に福KKでK×3個の役も揃っています。こちらも合わせて払出しされます)
少額でも払出しがあった後には、倍々ゲームを選択することもできます。
ボタンの中の左上に倍賭けのような表記のボタンがあります。
そちらを押すと以下のようなゲームが始まります。
丁半博打に1.5倍と2.5倍の重みを付けたようなゲームです。
こちらは30回くらいやりましたが、とても勝率50%とは思えませんでした。(体感33%くらいの勝率です)
そして、現地の人も誰もやっていませんでした。きっと割の悪い勝負と思われているのでしょう。
台には上記で説明した8 creditの他、88 creditのボタンもあります。
こちらは表記の通り88クレジットを賭けます。
1クレジット/0.5$でも44香港ドル(≒880円)です。
何回かボタンを押しましたが、オールマイティなどの強い役が出やすくなっているように見えました。
最低クレジットでも880円です。×10のボタンを押そうものなら、1ゲームで8800円を消費することになります。
1クレジット/2$を選んだら、その四倍の35,200円を賭けることになります。
1ゲームは2秒ほどで終わります。
30ゲーム(約1分)で100万円以上を賭けることになります。
当然30ゲームも回せば少しは子役が揃って返ってくるのですが、大金を失っても不思議ではない掛け額です。
1億円のジャックポットを追いかけるには、そのくらいの投資が必要なのですね。
注意点という訳ではありませんが、スロットマシーンで遊んでいると、現地の人がわたくしが遊んでる台に勝手に会員カード?を挿入してきました。
わたくしのお金が減るようなことは一切ないですし、ニコニコ愛想よく来て中国語で何か調子の良いことを言っているだけで別に困るわけではなかったです。
どうも会員カードにはグレードがあるようで、遊び額に応じてグレードが上がって、カードの持ち主に良いことがあるのでしょう。
マカオの総評
マカオ旅行は、見所があって安全で思い出に残るとても楽しい旅行でした。
長期滞在するには好みの分かれるところだとは思いますが、1泊2日や2泊3日の旅ならば、そこまで準備に負担もかからずに十分楽しめるオススメの観光地だと思いました。
わたくしはパスポートを作ったきりまっさらで、せっかくなのでと長期休みが取れたタイミングで行きました。
海外になかなか行けていないわたくしのような人や、韓国などに何度も行って他の国に行ってみたい人にとっては、とてもいい旅行先だと思います。
この記事が皆様の良い旅行の参考になれば幸いです。
それでは (=゚ω゚)ノ
執筆者の「えもんだ社長」は、派遣などを経て30歳でエンジニアになり、現在はフリーランスエンジニアをしている者です。
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