この記事では、ネットワークエンジニアである執筆者の過去の収入を確定申告書と共に紹介します。
昨今、プログラミングスクールなどで『〇年目に年収△△円』という広告が良くありますが、本当かどうか疑わしい話も多いです。
今回は、「こういう求人がある」「こういう人が居る」とかの又聞きの話ではなく、わたくしの過去の実際の収入を公開します。
あくまで一個人のデータですが、エンジニアに転職したい人にとって、参考になるデータだと思います。
是非ともご覧ください (๑╹ω╹๑ )
目次
前提_えもんだ社長のスペック
まずはわたくしのスペックです。
自分で言うのもなんですが、(特に若手の頃は)ネットワークエンジニアとしてかなり頑張ってる方でした。
(今もですが)独身で実家からの要求もほとんどなかったので、仕事や自己研鑽に注力できる環境でした。
実際キャリアアップのためにお金も時間も使ってきた方だと思います。
職場での評判もおおむね良くて、派遣元の会社に褒められることも多く、色々な仕事を任せてもらえました。
某現場でもったいないことに事業部長賞を頂いたこともあります (*^^)v
資格の取得も割と順調に出来てて、大体の現場でお褒めいただけました。
正直、今の自分が振り返っても「よく頑張ったな」と思えるくらいです。
ということで、(子育て中の方など)お金と時間を自由に使いづらい環境の方に比べたら、キャリア形成において有利な環境だった、という点をご留意いただければと思います。
年収一覧表
それでは早速年収の一覧表を公開します。以下の通りです。
エンジニア歴 | 年収 | 業務概要 | 取得資格 | 年度 |
終業前 | 297万円 | コールセンター | CCNA, TOEIC810点 | 2013 |
1年目 | 395万円 | 運用監視系 | LPIC Level 1 | 2014 |
2年目 | 472万円 | 運用監視系 | LPIC Level 2 | 2015 |
3年目 | 552万円 | PM | CCNP | 2016 |
4年目 | 596万円 | PM | なし | 2017 |
5年目 | 510万円 ※ | PM | TOEIC860点 | 2018 |
※ 5年目は、派遣の3年ルールで雇止めとなり11月・12月分の給料が発生しなかったため少なくなっています。
※雇用形態は、コールセンターのみ契約社員で、エンジニアになってからはすべて派遣です。
以下、確定申告書と共に詳細を語ります。
エンジニアになる前年(297万円)
一覧表にも記載の通り、コールセンターで働いていました。
残念ながら、あまり給料が伸びる会社ではなかったです ( ;∀;)
当時、TOEIC810点をとって転職活動をしたことはありましたが、めぼしい就職先はありませんでした。
そんな中で、ネットワークエンジニアという職業のことを教えてもらい、CCNAを取得して転職しました。
英語を武器にしての就職はほとんど無理でしたが、CCNAを武器にしての転職は非常に簡単でした。
やっぱり、需要 > 供給 の業界であれば職探しや給料面ではかなり有利になります。
個人の能力はすぐには上がりませんが、景気の良い業界を選んで転職することはいつでもできます。
給料が伸び悩んでいる人は、まずは業界選択から考えることをお勧めします。
NWエンジニア1年目(395万円)
1年目の最初の1ヶ月は前年のコールセンターの最後の給料です。
次の2か月は人売りSESのような会社に行っていて、給料はそこそこくらいでした。(時給1,800円とかそのくらいです)
その人売りSESは2か月で辞めて、次の月からちゃんとした給料を受け取っています。
よって、この年はちょっと少な目です。(確定申告は支給ベースです)
夜勤がありましたので、夜勤手当がついてきました。結構大きな金額でした。
そういったこともあって、年収は400万円弱になりました。
資格は、LPIC Level 1 を取得しました。
ネットワークよりもクラウドサーバーの問い合わせが多い業務でしたし、周りのエンジニアでも持っている人が数人いたので取得しました。
資格取得なども評価してもらい、ちょこちょこ時給が上がっていきました。
NWエンジニア2年目(472万円)
2年目は、前年に引き続き同じ現場で運用監視に従事していました。
1年分丸々足し上げたら、この金額になりました。
業務では、
- 英語対応
- 問い合わせ対応のフローチャート作成
- 新規監視サービス受け入れ対応
- 教育資料作成
などなどの業務も任せてもらえたので、順調に時給が上がりました。
この年に LPIC Level 2 も取得しました。
Level 2 を持っている人はあまりいないので、まわりに自慢できましたw
めでたいことに時給は順調に上がっていきました。資格取得や実務での評価が(比較的容易に)給料に反映するのが派遣の良いところです。
ちなみに、この年からお金が余りだしましたw
自分では結構贅沢をしているつもりだったのに、自然と貯金がたまっていったのです (*´ω`*)
独身貴族になった最初の年だったのかもしれませんww
NWエンジニア3年目(552万円)
この年から別の現場に行き、PM業務に従事しました。
やっぱり英語とエンジニアリングの両方をできる人は珍しいので、応募したらすぐに決まりました。
最初はPM業務の勝手がわからず、なかなか活躍はできなかったのですが、この年の後半くらいから力を発揮できるようになりました。
ただ、力を発揮できるようになっても、転職当初の給料からほとんど変わりませんでしたw
この年にCCNPを取得したのですが、そのタイミングでも給料は上がりませんでした (・ω・)
この年も1月から新しい現場に入ったのですが、最初の給料は前職の最後の(12月の)給料でしたので、ちょっとだけ安いです。
ということで、合計550万円ほどでした。
NWエンジニア4年目(596万円)
この年は、PM業務も板についてきて、いろいろと上手く行きだした年でした。
システム開発の何たるかをちゃんと理解してきて、自分のやっている業務が何なのかちゃんと理解できるようになったのはこの年だったと思っています。
現場の評価も上々で、派遣会社からも度々褒められました。
そして、おこがましいことに派遣会社と給料交渉をし、月額50万円の固定給にしていただきました(!)
固定給で話がまとまった直後から、業務を前倒しで完了させて定時ダッシュをする確率が格段に上がりました。
ちなみに、この時のわたくしの単価は月80万円程でした。
本当は自分の単価は内緒だったのですが、PM業務をしていると(自分の派遣会社も含めた)すべての派遣会社・協力会社の単価と委託業務を管理する必要があるので、内緒もへったくれもありませんでしたw
ということで、この年の年収は600万円弱となりました。
NWエンジニア5年目(510万円)
この年は、前年と同じ月給50万円でした。
ただ、9月末で離任し10月の給料が最後だったので、11月・12月は給料を受け取っていませんでした。(やはり確定申告は支給ベースですのでこの金額になりました)
端数の10万円はよく覚えていませんw
多分、資格の受験料とか交通費とかだったと思います。
仕事は相変わらずいい感じで進んでいました。
生まれて初めて新車を買ったのもこの年ですw
しかし、政治家の竹〇先生が制定してくださった労働者派遣法により、派遣で3年以上同じ現場にいることはできませんでした。
いろいろありましたが、会社都合退職ということになりました。
その後
3年ルールで退職が決まった時から、次は正社員になろうと思い就職活動を始めました。
結果は全滅でしたw
結局内定が出る前に退職日が来てしまったので、雇用保険をもらいながら就職活動を行いました。
ただ、就職活動中に「自分は会社組織で働きたいと本当に思っているのか?」という疑問が常にありました。
そんな違和感を抱えながら調べていると、フリーランスのエージェント会社を見つけました。
NWエンジニアの案件もたくさんありましたし、給料も(額面では)かなり良かったです。
ということで、フリーランスのエンジニアとして新たなキャリアに踏み出すことにしました。
まとめ
今回は、一人のエンジニアの実際の給料と仕事内容を公開しました。
ネット上に溢れている
『エンジニアになって夢の年収と自由な仕事のある人生を!』
みたいな広告を見た人に、実際のデータを提供するためにこの記事を書きました。
お読みいただいてわかると思いますが、仕事に勉強にかなりハードに打ち込んだ結果、そこそこの収入になれました。
資格の取得は文字にすると1行ですが、実際には教科書を読んで問題集をやって、かなり努力して高額の受験料を払わないと取得できません。
資格取得の苦労については、また今度別の記事で書いてみます。
その後、フリーランスになるタイミングで法人を立ち上げ、現在に至ります。
多くのリクエストがあれば、フリーランスになってからの年収(売上)も記事にします。
この記事が、お読みのあなたのお役に立てれば幸いです。
それでは (*゚▽゚)ノ