この記事では、ネットワークエンジニアで年収500万を得る方法を記載します。
執筆者のえもんだ社長は、以下の条件で実際に年収500万以上を得た人物です。
- 30歳からネットワークエンジニアの学習を開始
- エンジニア就業3年目
- 派遣
- 東京在住(全国平均より給料は高め)
という条件で年収500万円を超えました。
エンジニアになり年収500万円まで上がったのは2010年代の話ですが、2022年現在でも十分通用する話だと確信しています。
是非ともご覧ください。
エンジニアの給料は何で決まる?
給料を上げる手順の前に「給料は何で決まるか?」に触れておきます。
エンジニアの場合は大きく2点、
- 単価(お客様 ⇒ あなたの会社へ支払われる金額)
- 労働分配率(あなたの会社 ⇒ あなたへ支払われる割合)
で決まります。
よって、高い給料が欲しいなら、
- 単価の高い業務に従事する
- 社員に還元する会社に所属する
の二つが基本戦略です。
これはエンジニア業界ではもちろん、おそらく他の業界でも通用する、給料決定プロセスの根底にある原理原則です。覚えておきましょう。
ステップ1:エンジニア業界に入る
まずはエンジニア業界に入ります。
これはそこまで難しくはありません。
中小企業の正社員や派遣社員であれば、入社するのは比較的容易です。
- 30歳くらいまでで
- 履歴書に誤字脱字などの致命的なミスが無い
- 身だしなみがキチンとしている
- 受け答えがちゃんとできる
という人であれば、入社は十分可能です。
エンジニアは常に人手不足なので、数社受ければどれかに入社できます。
※30歳以上の人は、資格や職歴でのアピールポイントが1個は欲しいところです。
資格を持っていれば書類選考でとても有利です。
たとえば、CCNAという資格を持っていれば、書類選考にはほぼ確実に受かると思います。
資格の勉強をすれば、自分がネットワークエンジニアリングに向いているかどうかの判断も出来ます。
適性の有無を測る為にも、エンジニア業界に入る前に参考書を購入して自習してみるのもいいかもしれません。(「自習できる人」というのは強力なアピールポイントになります)
ただ、エンジニアという仕事は意外とコミュニケーション能力の方が重要な場面も多いので、仮に参考書の学習がはかどらなくても、諦めるのは早いです。
資格については、この記事の後半で詳述します。
もちろんですが、会社選びには気を付けましょう。
最初に入社した会社で大当たりを引くことは難しいですが、ポイントを絞って気を付ければ最悪な会社を避けることはできます。
IT未経験であれば高給を取るのは非現実的なので、最初は妥協しましょう。駆け出しなら年収300万~350万円程度が相場かなと思います。(東京の場合)
この段階では、続けることができるかが大切です。
会社の雰囲気、駆け出しの低い収入、通勤時間などの視点から、体調を崩したり生活が破綻したりしないような会社・就業先を選びましょう。
ちなみに、IT業界で初めての就職であれば、雇用形態(正社員か否か)はそこまで気にしなくてもいい、というのが持論です。
なぜなら、最初に入社する会社ではスキルアップが最優先事項だからです。
スキルが上がったのに待遇が良くならなければ別の会社に行けばいいだけですので、この時点での雇用形態はキャリア全体にさほど影響は及びません。(この点はこの記事で後述します)
なお、一般的にIT業界での給料は
派遣社員 > 中小企業の正社員
の傾向が強いです。こちらも覚えておきましょう。
そして、(特に最初は)気を付けていてもイマイチな会社に入ってしまうケースはあります。常に転職することを想定しておきましょう。
転職への備えは、
- 貯金をしておく
- 時々でいいので他の会社の情報収集もしておく
- 履歴書映えしそうな業務を少しでも多く引き受けておく
などです。
ステップ2:仕事の幅を広げる
晴れてエンジニア業界に入れたら、次は仕事の幅を広げることを意識しましょう。
基本戦略は、なるべくいい人キャラで仕事を引き受け、引き受けた仕事は最後までやる、ということを心がけましょう。
- 仕事はたくさん引き受ける
- 引き受けた仕事は最後までやる
この2点が重要です。
早いか遅いか、出来がいいか悪いか、ということは若手の頃は気にしすぎなくてもいいと思います。
とにかく「最後までやる」ということを意識した方がいいです。
不出来でも最後までやれば、いずれ上達します。
このように仕事に取り組めば、恐らくは数年で有能な人材になれます。
最初はイヤなヤツだったあの先輩や上司も、そのうちあなたに頭が上がらなくなります。
ツライことも能力の限界もあります。(体験談)
しかし、「最後までやる」を徹底すれば長期的には必ず成長できると断言できます。
IT業界にいると「上手く言い訳して仕事を引き受けずに逃げる人」をよく見かけます。そういう人の未来は暗いです。
どんな組織でも本質的に必要なのは実務をこなす人員です。実務をこなさない人は、いざという時に真っ先にリストラ対象になり、転職も難航します・・・。
なお、この段階では「引き受ける業務が上流工程か下流工程か」ということはあまり気にしなくてもいいです。
えもんだ社長の経験上、大抵の現場では上流工程の業務と下流工程の業務が入り乱れています。また、下流工程業務の下積みは上流工程業務でも生かせます。
気を付けるべきは、完全にパッケージ化された作業だけを請け負っている部署や会社です。(例:コールセンター、監視アラートが上がったら誰かに連絡するだけの部署など)
その様な環境ではITスキルを磨くのがかなり難しいので、なるべく早く転職しましょう。
その他、「エンジニア派遣を装った事務作業員派遣」や「IT企業に就職したら量販店で携帯販売員をやらされた」なども、もちろん論外です。
ステップ3:資格を取得する
一通り仕事ができるようになったら、次は資格の取得を目指しましょう!
資格は若手のネットワークエンジニアの給料を大きく左右します。
前述の通り、資格があれば書類選考はかなり有利になります。
これはエンジニアになってから別の会社に転職する場合も同様です。
ネットワークエンジニアとして有力な資格は、
- CCNA
- CCNP
- ネットワークスペシャリスト
です。
その他、
- LPIC
- LinuC
- AWS認定
あたりもプラスになります。
今回の目標:年収500万円なら、CCNAを取得すれば十分目指せます。CCNPやネットワークスペシャリストを取得していればほぼ確実に達成できます。
資格取得は、教材を購入して個人で勉強するケースが多いです。
最近は資格スクールも充実してきているので、検討してみてもいいでしょう。
「周囲に教えてくれる人がいない」「高給目指していっしょに勉強する仲間がいない」「独学ではモチベーションの維持が難しい」などの理由で資格スクールが最適な場合も十分あります。
Winスクール
時間と体力を確保し一気に取得してしまいましょう。
ステップ4:転職する
この記事のテーマ「年収500万円」はこのステップで達成できます!
ステップ3までを達成するには、早くても2年ほどはかかるはずです。
ステップ3まで達成したときには、以下のような人材になっています。
- 様々な実務を経験している
- 業務を積極的に引き受ける
- 引き受けた業務を最後まで行う
- 資格を持っている
すでに今の現場でかなり高い評価を得ているはずです。
当然、転職市場でも高い評価を得られます。
しかし、本格的な転職活動に入る前に、まずは今の会社・現場で給料交渉を行うことをオススメします。
転職というのはやはりエネルギーを使います。
また、転職後に新しい職場に慣れるのも、エネルギーが必要です。
そして、転職先が「当たり」かどうか確実な予測は不可能です。
さらには、お世話になった会社をすぐに裏切るような行動も良くないです。(従業員を全く大切にしない会社であればすぐに辞めてもOKです)
よって、可能であれば転職をせずに昇給を達成した方がいい、とえもんだ社長は思っています。
しかし、昇給は無理な場合は無理です。
この段階では周りの人とのつながりも濃くなっており、単純に給料だけでの決断は難しいかもしれません。「給料を上げたい」とか「より上流の工程に挑戦してみたい」という気持ちが強ければ転職してしまいましょう。
タイトルの通り年収500万円を目指すのであれば、
- 正社員なら「月収35万円×15ヶ月(525万円)」もしくは「月収32万円×16ヶ月(512万円)」
- 派遣社員なら「時給2,700円×160時間×12ヶ月(518万円)」もしくは「時給2,500円×180時間×12ヶ月(540万円)」
- フリーランスなら「月単価42万円×12ヶ月(504万円)」
くらいが目安です。
転職エージェントに登録して情報を入力すれば求人情報を見れますが、これらの金額の求人はいくらでもあります。
また、すぐに転職を考えていなくても、一度転職サービスに登録して、年に数回くらい自身の給料の相場を見ておくのも手です。(転職サービスを利用していることを公言するのは、タイミングを考えて行いましょう)
えもんだ社長オススメのエージェントはこちらです。
TECH STOCK
まとめ
ネットワークエンジニアが年収500万円を達成するためのステップは以下の通りです。
- 入社
- 業務で活躍
- 資格取得
- 転職
この流れは、ネットワークエンジニア業界では鉄板のキャリアアップ戦略で、早ければ3年程で年収500万円を達成出来ると思います!
収入アップのために大切なのは、いろいろな仕事を積極的に引き受け最後までやり抜くことです。
また、仕事を通して世の中に貢献することは、仕事人生を充実させることにもなります。
何かとツライこともあるIT業界ですが、この記事を読んで希望を持てる人が1人でも増えれば幸いです。
それでは (*゚▽゚)ノ