IT業界

【CCNA, ネスペ, LPIC他】資格取得のメリット

この記事では、ネットワークエンジニアが資格取得をするメリットを記載します。

結論から言うと、資格取得はメリットが大きいので、IT業界に勤めている人や転職を考えている人にオススメできます

(もっと言えば、将来IT業界を離れる人でも、取得しておくメリットは十分あると思います)

ただ、それでも腰が重かったり、教科書を買っても勉強が手につかない人も居ると思います。

そんな人が読むとやる気が出るような記事にしたつもりです。

執筆者のえもんだ社長が実際に取得した資格がどれくらい役に立ったかも記載しました。

是非ともご覧ください (๑╹ω╹๑ )

メリット:仕事が出来るようになります

IT業界に入って、会議に参加するけれども、参加者が何を言っているのかチンプンカンプン、、、

おそらく、これは誰でも最初は経験すると思います。(体験談)

大体の場合は、「知らない単語が多く出てくる」からだと思います。

人間の脳では、初めて聞く単語を5個から9個までしか記憶できないそうです。

出典:Wikipedia - 記憶 - 短期記憶

初めて聞く技術・会社名・サービス名・商品名が入り乱れる実際の会議についていくのはかなり大変です。

最初は無理ゲーです。眠くなりますw

今でも新しい現場に入った時に経験しますが、現場に入って最初のハードルは、この「会議で何を話しているかわからない」です

少しずつ分かることを増やすと、話が見えるようになってきて、業務に対応できるようになっていきます。

技術に関する単語が出てきたときに「これについて話しているな」ということが分かるだけで、かなり有利に進みます

(SNMPについての話だから、機器監視についての話をしているな。ということは運用関連の話か・・・)

という具合で話が分かるようになると、会議の内容も分かるようになってきます。

資格の勉強をするとかなり多くの単語を身に付けることになります

そして、会議の内容についていけるようになり、業務で何をすればいいのかも分かるようになります。

メリット:給料が上がります

資格を全く持っていない人と、ちょっとでも持っている人とでは、待遇が全く違います

上級の資格を持っている人は、更に違います。

わたくし個人の5年間に及ぶ資格と給料は、こちらの過去記事で証拠付きで紹介しています。

単純に資格のみで給料が上がったという訳ではありませんが、資格が強力な武器になったと確信しています

 

その他、簡単に検索した結果ですが、資格と年収について以下のデータが出てきました。

  • CCNA:343万 ~ 522万円
  • CCNP:499万 ~707万円
  • ネットワークスペシャリスト:450万 ~800万円

参考サイト:https://www.infraexpert.com/info/network13.htmlhttps://www.acrovision.jp/career/?p=2059

 

なお、別のサイトのデータですが、全業種の平均年収は436万円だそうです。

参考サイト:https://heikinnenshu.jp/

 

(特にベンダ試験は)試験代も教科書代もそれなりの費用がかかりますが、「現在すでに高収入を得ている」という人でなければ投資する価値は十分あると思います。

メリット:より高度な仕事を任せてもらえます

チームで新たに大きな仕事を引受けるとき、、、

リーダー的なポジションが空くとき、、、

こんな時、責任者は「誰に任せようか?」と悩むものです。

人望があり、誰からも称賛される適任者が居ればその人に任せます。

しかし、そんな文句なしの人はいない場合の方が多いのです。

管理職の方の頭の中は(たぶん)こんな感じです。

  実務能力 人望 自分の言うことを聞くか 資格
Aさん
Bさん
Cさん

こういう場合、自分の言うことを聞きそうなCさんにしたいところですが、周りから「仲良し人事だ」と言われるかもしれません。

また、実務能力の高いAさんにお願いしたいところですが、自分の言うことを聞かない(苦しい)未来が想像できてしまいます。

Bさんはみんなの人気者ですが、あまり実務能力が高くないので、実務能力の高い人からは反感を買いそうです。

責任者は、できればみんなが納得する人事をしたいところですが、決め手に欠けます。

こんな中で、誰か一人が資格を持っていれば、みんなを納得させる決め手になったりするケースがあるのです。

「ちゃんと努力して資格を取った」という理由があるので、他のメンバーは(ある程度は)納得します。

メリット:一目置かれます

資格を取得すると、現場で一目置かれます。

特に、高度な資格を取得すると、周りの人が自分の話をよく聞いてくれるようになります。

会社にもよりますが、給料交渉も可能です。

また、新たな現場に配属されると「優秀な人が来た」などと言われたりもしますw

要するに「採用したい人材」「離職してほしくない人材」になるような感じです。

資格を持っていない人に嫉妬される危険性もあります(体験談)
その場合は「あなたのレベル >> その現場のレベル」となっているだけなので、気にせずよりレベルの高い現場へ転職しましょうw

メリット:割といつでも転職できます

IT業界は常に人手不足の業界です。

(出典:DODA様 [https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/data/])

一番上の竹色のグラフがIT業界の数値です。

2009年のリーマンショック時には有効求人倍率が1.0を下回ったことがあったそうですが、それも1年間程の話です。

どの企業も常に人材の確保に悪戦苦闘しています。

そのため、人件費は高騰し続けています。

そして、その高騰した人件費に群がる人売りSES企業が沢山あります。

結果的に経験が浅い人や素養が無い人に下駄をはかせて、派遣先企業で働かせて利ザヤを稼ぐ企業がはびこることになりました。

そんなこんなでIT企業の人材不足は解消せず、下駄を履かせられた人たちの中からちゃんとできる人材を探す、という業務に採用担当が忙殺されるようになりました。

採用担当者は、大量に来る

  • 未経験
  • 初歩的なITの質問に回答できない
  • 資格を持っていない
  • でもSES企業の営業は強力に推してくる

こんな応募に辟易としています。

資格を取得していれば明らかに目立ちますので、書類選考はかなり有利に進みます。

実際、CCNPやネットワークスペシャリストを持っている人が応募してきたら、多くの現場で即採用されると思います

資格などで1個でも強みのあるエンジニアは、ウルトラレアとまでは言えなくても、ノーマルレアくらいになります。

各資格の評価

ここで、わたくしが実際に取得した資格をそれぞれ評価してみます。

わたくし個人の体験談ではありますが、きっと参考にしてもらえると思います。

CCNA

取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
★★★ ★★★ ★★★★★ 42,900円(税込み)

※費用は2022年12月現在。

試験範囲は広いですが、いつでも受験可能なため、取得難易度は星3個としました。

その割には評価が高いので、やはりオススメです。

また、IPアドレスの構造や、TCP/IPについての基本的な部分を知っているか否かで、実務対応能力は変わってきます。(やはり0と1の違いが一番大きいです)

ということで、未経験者にはかなりオススメできる資格です。

まずは、テキストを買って勉強してみましょう。

テキストだけでは太刀打ちできないということであれば、わたくしに相談するか、資格の学校も検討してみましょう

ウズウズカレッジ

高額なプログラミングスクールが多い中、こちらのサービスはたったの33,000円で受講できます
本気を出せばたったの1ヶ月で「手に職」がつきます

今の会社で明確なキャリア目標が無い方は、今すぐ無料カウンセリングをお勧めします。

また、わたくしに相談するのは今のところ無料ですので、お気兼ねなくご相談ください (๑╹ω╹๑ )

メールアドレス:info@pgapp.net

Twitter:https://twitter.com/@EmondaLater30s

CCNP

取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
★★★★ ★★★★ ★★★★ 85,800円(税込み)

※費用は2022年12月現在。

こちらも勉強範囲は広いですが、やはりいつでも受験できるので、難易度は星4個としました。

IT系企業での評価は比較的高く、とても大きな顔をできますw

ただ、ちょっとシスコ機器の細かい挙動の暗記も多いので、業務によってはマニアックすぎて使わない知識もあります。

なお、費用は合計8万6千円と高額です・・・。

シスコ機器を使っての設計がメインとなる業務であればかなり有用ですが、PM業務などの場合はちょっとマニアックになりすぎるかもしれないので、実務ではそこまで使わなかった印象です。

LPIC Level1

取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
★★ ★★★ ★★ 33,000円(税込み)

※費用は2021年12月現在。

こちらは教科書一冊だけで取得できるので、そこまで高難易度ではないと思います。

ネットワークエンジニアはLINUXを直接使うことはあまりないので、実務で大きく役に立った記憶はありません・・・。

ただ、サーバーの挙動やファイルの読み書き権限、コマンドラインでのテキストの扱いなどについての教養では役に立ちました。

また、ネットワークだけじゃなくて幅広くできますよ、というアピールが出来るようになったので、評価はもらえる資格だと思ってます。

LPIC Level2

取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
★★ ★★★ ★★★ 33,000円(税込み)

※費用は2021年12月現在。

こちらも教科書一冊だけで取得できるので、そこまで難易度は高くないと思います。

また、内容はLevel1よりも高度ですが、メールソフトやDNSソフト、Webサーバソフト、プロキシソフト、LDAP等々、NWエンジニアに馴染みのあるソフトが多かったので、取り組みやすかったです。

ブートローダーやファイルシステム、RAIDなどについての教養も得られました。

なお、Level1との評価の差はあまりなかった記憶ですw

ともあれ、教養のために取得してよかった資格です。

ネットワークスペシャリスト

取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ 7,500円(税込み)

※費用は2022年12月現在。

こちらは国家資格で年一回しかテストが実施されていません。

また、記述もある試験なので、単純な丸暗記では太刀打ちできないテストです。

よって、取得難易度は最高にしました。

(たまにCCNPとネスペを同レベルと見做す人もいますが、ネスペの方が圧倒的に難しいはずです)

特定のベンダに依存しないテストなので、実務で使える度合いも高いです。

(大体の現場では、Cisco製以外の機器も使われています)

プリアンブルとか、TCP/IPの下層レイヤでの挙動については、CCNPなどでは意外と出てこないので、知識の補完という意味でも勉強してよかったです。

もちろん、エンジニア業界での評価も高いです。

思えば、「会社に評価をしてもらうための勉強」を卒業できたのは、ネットワークスペシャリスト合格のタイミングだったかもしれません。

ネスペを持っていれば、とりあえずそれ以上の資格を求められるケースはまれだと思います。

今でも読書や勉強はしますが、社会での評価うんぬんよりも、自分がやりたいことを勉強しています。

TOEIC800点以上

取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
★★★★ ★★ ★★ 7,810円(税込み)

※費用は2022年12月現在。

ご存じの通り、取得難易度はとても高いです。

Twitter上ではTOEIC満点とかたくさんいますが、IT業界で見た限りでは、結構頑張ってる人でも大体600点台です。

やはり、文系と理系の両方を身に付けるのはとても大変です。(体験談)

そして、英語が役に立つIT系の現場はかなり限られています。

英語が必要な現場では採用担当者に懇願されるレベルで食いつかれますが、それ以外の現場では「頭がいい人」という評価のみ貰えましたw

英語の勉強は努力量が大事だと思ってます。お勉強というよりもスポーツの練習のような感覚です。

よって、英語力と頭の良さはあまり関係ないと思うのですが、TOEIC高得点を取ると何故か「頭がいい」という風に見られてると感じましたw

業務上では、英語の意味を知っていると新しいIT用語を覚えるのにとても有利、というメリットがあります。

よって、もともと英語が得意な人はIT用語の暗記においては英語の知識は役に立ちます。

しかし、ITをやりたい人が英語の勉強を一から始めるのはそこまでオススメできません

もともと学生時代に得意だった人がさらに伸ばして、ITの資格の他にTOEIC800点や900点を履歴書に書いたら、「頭がいい人」という強烈な印象を与えることになるでしょうw

一覧表

一覧表にするとこんな感じです。

  取得難易度 評価の高さ 実務での有用さ 費用
CCNA ★★★ ★★★ ★★★★★ 42,900円(税込み)
CCNP ★★★★ ★★★★ ★★★★ 85,800円(税込み)
LPIC Level1 ★★ ★★★ ★★ 33,000円(税込み)
LPIC Level2 ★★ ★★★ ★★★ 33,000円(税込み)
ネットワークスペシャリスト ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ 7,500円(税込み)
TOEIC800点 ★★★★ ★★ ★★

7,810円(税込み)

※金額はいずれも2021年12月時点

やはり、CCNAを取得してNWエンジニアをやってみる、というのはとてもオススメできます。

特に若い人であれば、長い人生の中で結果的に別の業界で活躍することになるとしても、とてもいい経験になると確信しています。

資格の注意点

ここまで書いてきてなんですが、実は資格取得(特にベンダ資格)はテスト対策さえすれば案外簡単に取れてしまうものです

また、海外サイトでベンダ試験の問題が販売されていることもあります・・・。

ネットワークスペシャリストなどの国家資格やTOEICは簡単な対策は通用しにくいですし、問題が販売されているという話は聞いたことありません。

ベンダのテストは数年ごとに大幅アップデートされますが、それでもアップデート後1年も経たずにアップデート版対応の問題が販売されていると聞いたことがあります。

資格取得の最大の効用は、自身の知識が増えることです。

ちゃんと努力して身に付いたモノだから、ご自身の財産となり、他の人より貴重な人材になれるのです。

また、ズルをして本来の実力よりも高く評価されても、かえって不幸になると思います。

なので、問題を購入しての資格取得には断固反対です。

また、資格を取得すると、ついつい「自分は資格を持っているからすべてを知っている」という気になってしまうことがあります(体験談)

実際は、資格を持っていても知らないことは沢山あります。

システム開発に関連する知識はとても多岐にわたるので、どんなに優れた試験でも網羅しきるのは無理なはずです。

わからないことがあれば出来るだけ素直に詳しい人に聞くか、自分で調べるかしましょう!

まとめ

資格取得のメリットは、

  • 仕事が出来るようになる
  • 給料が上がる
  • より高度な仕事を任せてもらえる
  • 職場で一目置かれる
  • 好きな時に転職できる

です。

もし、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを歩んでいくのであれば、、、

  • まずはCCNAを取得。
  • その後はLPICやCCNPなど、自身の業務に関連が深そうな資格を取得。
  • 最後にネットワークスペシャリストを取得。

という段階を踏むことをオススメします。

記事では取り上げませんでしたが、自身の業務との関連が強いのであれば、簿記や統計検定や基本情報や応用情報などもいいかもしれません。

現状に満足できない、何か新たなことに挑戦したいと思っている人は、是非とも資格を身に付けて見てはいかがでしょうか? (๑╹ω╹๑ )

 

この記事がお読みのあなたのお役に立てれば幸いです。

 

それでは (*゚▽゚)ノ

 

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