この記事では、より面白い人間になるアプローチの一つとして、サラリーマンとビジネスマンの考え方の違いを記載します。
執筆者のえもんだ社長は、現在マイクロ法人を経営しフリーランスエンジニアをやっている者です。
- 中卒
- 工場やコールセンターなどのバイトで食つなぐ
- 30歳の時に派遣エンジニアになる
- 35歳の時にフリーランスになり同時に法人設立をした
という割と珍しい経歴を持つ者です。(ご興味ある方は自己紹介の記事もご覧ください)
そんな経歴でたくさんの人を見ていく中で感じた、サラリーマン(給与所得者)とビジネスマン(事業をやっている者)の違いを書きます。
- サラリーマンをやっているけど日々なんとなく息苦しさを感じてる人
- 将来起業したいけど何か考えがまとまらない人
という人に参考になる記事にしました。
より面白い人間になるためにプラスになると思ってます。是非ともご覧ください。
目次
サラリーマンとビジネスマンの違い5選
最初にサラリーマン(左側)とビジネスマン(右側)の違いを箇条書きします。以下の通りです。
- 上司に採点してもらう/顧客に採点してもらう
- 誰かの言うとおりにする/自分で考えて行動する
- 正解があると思い込む/正解なんてないと知っている
- 評判を気にする/自分の人生を生きる
- 責任を取りたがらない/すべての責任は自分にあると知っている
タイトルとずれてしまいますが、サラリーマンでも出世している人はビジネスマンのマインドを持っている印象です。
以下、詳細を解説します。
上司に採点される/世の中に採点される
サラリーマンを採点するのは上司です。
当然のことながら、上司も人間なので好き嫌いがあります。
あなたのことを好きな上司ならいいですが、嫌いな上司であれば結構ツライ思いをします。
そして、人間の好き嫌いというのはかなり予想が難しくほとんど運で決まってしまいます。
また、上司に気に入られるのが上手い人が出世しやすい、ということも事実です。
一方で、ビジネスマンを採点するのは世の中です。
事業において一番大事な評価は世の中(複数の顧客)からの評価です。
ちゃんとした業務を行い世の中に貢献する、これこそがビジネスの存在意義です。個人事業でも会社組織でも同様です。
そのため、サラリーマンでも本質的に必要なのは顧客からの評価ですが、給料や出世に直結するのは上司からの評価です。
サラリーマンをやっていたときの不幸は、(上司の評価があるせいで)世の中へ貢献することの重要性が見えにくくなっていた、ということです。
もちろん管理職の方々にも色々な事情がありますので、責めるつもりは全くありません。仕方がない部分が多かったのは重々承知しています。
ともあれ世の中から採点されている、と意識するのはビジネスマインドの重要な根幹です。
世の中に貢献することがビジネスの存在意義です!
誰かの言うとおりにする/自分で考えて行動する
サラリーマンは誰かの言うとおりに行動するのが正解です。
わたくしの経験上、サラリーマンは正しいか間違えてるかを気にするよりも、空気を読んで多数派が言っていることをするのが正解です。
大体の場合は上司やルールに従うのが正解ですが、意味不明の慣習や(職責上の権限はなくても)発言権のあるお局様などの言うことには逆らわなのが正解です。
残念ながら、顧客満足度、倫理観、会社の利益、さらには法令よりも「空気」が優先される場面もあるくらいです。
「一人称で動ける人材が欲しい」という言葉を聞くことはよくありますが、実際に自分で考えて行動すると高確率で邪魔されます。
わたくしが知っている限りでは、そのくらい誰かの言うとおりにしなければならないのがサラリーマンでした。
ビジネスマンは自分で考えて行動する必要があります。
大体の場合は命令してくる「誰か」も、教えてくれる「誰か」もいません。
わからないことがあれば人に聞くこともできますが、それでも
- 人に聞くという決断をして
- 質問内容を整理し
- 知っていそうな相手を見つけて
- アポイントを取って
- 質問をする
というタスクがあります。
法人設立も会計も決算も投資もぜーんぶ自分で考えて行動する必要があります。
しかしこれは悲しいことではありません。なんでも自分で自由にできる、という利点とセットになっているのです。
ビジネスマンは誰の命令にも従う必要はありません。色々な人をを参考にしながら、自分の事業を作っていきましょう。
正解があると思い込む/正解なんてないと知っている

サラリーマンをやっていた頃は、常に正解を探していました。
- どんな場面でも100点を取れる正解がある。
- 100点の正解から外れれば外れるほど減点される。
と思い込んでいました。
今思えば、正解も何も「じゃんけんで何を出すか必死に考えている」というようなこともよくありました。
必死に考えてパーを出したら、上司に「正解!」と言ってもらえて喜んだり。
その後、上司の上司が「不正解!」と言ってきてやり直しになったり。
じゃんけんで何を出したところで機嫌の悪い上司に「不正解!」と言われたり。
そんなことがよくありました。
ビジネスにおいては正解はありません。
- 需要を把握する
- 競合しそうな相手を調べる
- 資金などのリソースに無理のない範囲で活動する
などなど、成功率を上げる方法は沢山ありますが100%は無いです。
YouTubeなどでも活躍中の竹ノ内社長という方が居ます。
この書籍では
「他店の客層を調査するために、自ら1日中店舗の前に立って中に入っていく客を見ていた」
「マッサージを人に教えるために、自ら昼夜猛練習して圧倒的スピードで身に付けた」
などなど、とてもパワフルな活動が記載されています。
その竹ノ内社長も、この書籍の後半で「ビジネスの成功率は6~7割程度」と書いてました。
1日中道端に立って客層をチェックするほどの努力をする人でもビジネスの成功率は100%にはなりません。
やはり100点の正解なんて元から存在しないと考えたほうが良いです。
100%は無いということを理解した上で、資金や体力などに余裕のある範囲で何度も挑戦するのが一番です。
ビジネスに正解なんてありません。それを把握した上で戦略を立てましょう。
【追記】
竹之内社長は、2023年1月に金銭トラブルで炎上されていました。
ネット上で散見される情報と書籍の内容はかなり食い違っているので、どちらが本当は判断しかねる状況です。
ともあれ「ビジネスの成功率は100%にならない」というのは事実だと思っています。
評判を気にする/自分の人生を生きる
サラリーマンをやっていると常に周りの評判を気にする必要があります。
周りに対する気遣いや身だしなみなどはとても重要です。わたくしがその手のモノが身に付けたのはサラリーマン時代だったと思います。
わたくし自身そういった気遣いや身だしなみが出来ていない人に優しくするのは限界がありますし、変な方々とはあまり関わらずに生きていきたいと思っています。
しかし、サラリーマンというのはよくわからない理由で嫌われたり仲間外れにされたりするケースもままあります。
そんな経験をしていくうちに「〇〇歳までに結婚してなければヘンな人と思われるかも」「車とマイホームを持たないと一人前扱いされないかも」なんて考えだしたりしてしまいます。
もちろん、周りと協調することは必要です。
しかし、「他人の人生を生きてしまってないか?」と思うようならすぐに生き方を見直すことをオススメします。
一方で、ビジネスマンは主体的に行動します。
人への気遣いや身だしなみは気にしますが、行動は主体的です。
よくわからない「空気」というものを気にし過ぎることもありません。
見栄を張って高いモノを買うのではなく、自分に必要なものに適切な金額を払います。
「わたしは自分の人生を生きている」と胸を張って言えるようになりましょう。
周りの評判も大事ですが、自分の考えを持って自分の人生を生きる方が大切です。
責任を取りたがらない/すべての責任は自分にあると知っている
サラリーマンの頃には、責任を取りたがらない人ばかりで苦労しました。
過去に某メガバンクに派遣で勤めていた時に、
- 「1年前に退職したAさんがBさんに〇〇ルールを変更してほしい、と話してた」という話をCさんが言っていたので、えもんださんから課長に伝えて欲しい
とDさんに頼まれたことがありました。
Bさん「ルールを変更してほしいな。でも自分の意見だと言うと責任を取る必要があるから、退職したAさんが言っていたことにしよう。ただ、課長に直接言って自分の責任になるのは嫌だからCさんに言おう」
Cさん「Bさんは先輩だから断れないな。そうだ、後輩のDさんに責任を押し付けよう」
Dさん「うーん、責任取るの嫌だな。派遣のえもんださんに頼もう。でも自分の意思ではないからCさんが言っていた、という情報だけを伝えよう」
ということだと思います。
この例はかなり極端ですが、地雷を踏みたくないからたらい回しになる、ということは(特に大企業では)よくある事です。
実際のところ、自分の行動の責任は全て自分にあります。
誰にそそのかされたとしても、最終的な行動の責任は行動した自分自身にあります。
怒られなかったとしても、バレなかったとしても、自分が行ったことは全て自分に返ってきます。
逆に、良いことをし続ければ必ず成果は出ます。
ちゃんとしたビジネスマンなら、その点を理解してより良い行動を行っています。
自分の行動の責任は自分自身にあります。良いことも悪いこともお天道様が見ています。
サラリーマンマインドは学校教育で身に付けさせられた

サラリーマンの特徴5個をおさらいします。
- 上司に採点される
- 誰かの言うとおりにする
- 正解があると思い込む
- 評判を気にする
- 責任を取りたがらない
これらはすべて学校教育で身に付けさせられたモノです。
- 先生に採点され
- 先生の言うとおりにして
- あらかじめ正解が決められたテストで満点を取る事を目指し
- クラスのみんなと同じように振る舞い
- 責任とは無縁
このような教育を受けた子供たちは、みんなサラリーマンマインドを持つ大人になります。
科目を見ても、ビジネスで有利に働く「簿記」「金融」「経済」という部分はほとんど教えられず、歴史年表や数学などを適性の無い子にまで無理矢理覚えさせています。
そして、採用する企業の方も、決められた正解のある科目でどれだけ効率的に高得点を取れたか、という部分を評価して採用しています。
更に、そのような経緯で採用したサラリーマンに「一人称で行動する」ことを期待しています。
某少年革命家みたいに、学校に行っている人すべてを否定するつもりはありません。しかし、現在の学校教育は構造的にサラリーマンマインドが身に付く環境である、という部分には注意しておきましょう。
現在の学校教育を信奉し過ぎると、判を押したような「サラリーマン」になります。
学校に行かないのは極端なので全員にはオススメできませんが、「点数にこだわり過ぎない」「他のコミュニティにも参加する」等、付き合い方を工夫しましょう。
まとめ
今回はサラリーマンとビジネスマンを比べてみました。
ビジネスマンマインドをまとめると、
- 世の中に貢献することがビジネスの存在意義。
- 誰かの言うとおりではなく自分で考えて行動。
- ビジネスに100%の正解はないので自分の頭で考えて戦略を立てる。
- 人の評判を気にするのではなく自分の人生を生きる。
- 自分の行動は自分の責任。
です。
学校で身に付けさせられたツマラナイ考えを捨ててこれらビジネスマインドを身に付ければ、より楽しく魅力的な人物になれると確信しています。
この記事がお読みのあなたの幸福にちょっとでも貢献できれば幸いです。
それでは (=゚ω゚)ノ