どうもどうも、えもんだ社長です (*゚▽゚)ノ
今回は、IT業界の実務でも役立った学校の勉強を解説します。
わたくしは子供の頃「学校の勉強をやって意味があるのか?」という疑問を持っていた、可愛げのない子供でしたw
残念ながら、子供の頃は周りの大人から納得のいく回答を得ることはできませんでした。
この記事では、IT業界の中のネットワークエンジニアというピンポイントからの視点ではありますが、学校の勉強をやって意味があるのか?という疑問に回答します。
是非ともご覧ください。
前提:えもんだ社長の仕事での評価
自分で言うのもなんですが、エンジニアとしては割といいキャリアを築けているかと思ってます (*^^)v
ただ、残念ながらすべての現場で常に好評であったわけではありません (/ω\)
ちなみに、先日体調不良で現場を離れて、現在(2021年12月時点)ではニートをやっています。(※追記:その後2022年1月から別の現場で働いています)
自分に合う現場選び、という点を軽視していた結果かなと反省しており、今後はその部分を注意していきたいです。
なお、もともと(エンジニアになる前から)好かれる場合と嫌われる場合がハッキリするタイプの人間ですw
やはり、自分に合う環境であれば力を発揮できるのだと思います。
そんなわたくしが仕事で役に立った教養は、以下の通りです。
数学
一番役に立つ勉強は数学だと思います。
数学力は論理的思考力に直結する能力だと思います。そして、論理的思考力はコミュニケーション能力に直結する能力でもあります。
以下、詳述します。
集合と命題
数学の中でも特に役に立ったのは、集合と命題です。
- 必要条件と十分条件
- 真偽値
- 逆、裏、対偶
- ベン図
これらの理解は、論理的に相手の言い分を理解し他の人に伝える能力の基礎であると思っています。
これは一個人の意見ですが、コミュニケーション能力が高い人は、集合と命題の考え方が(体系的に勉強したか否かにかかわらず)しっかりと身に付いている印象です。
逆に、コミュニケーションが下手な人(困った人)でも、この部分を強化すれば短時間で劇的に改善できると思います。
案件内の1タスクについて話している時に、
えもんだ「ルール違反になるのでできません」
困った人「お前はルール通りのことしかやらないのか?」
と言われたことが何度かあります。
社会人でもこのようなやり取りになってしまうことがあるのですが、こういう人を見ると集合と命題をちゃんと勉強してなかったんだな、と思ってしまいます ( ;∀;)
ベン図にすると以下の通りです。
わたくしは
「このタスクはルール違反事項(オレンジ枠内)に該当するので不可能」
と言っているのに、
困った人は
「ルールでOKとされている事項(青枠内)以外はやらない、という方針を何時いかなる時も用いるのか?」
と聞いてくるという、全くかみ合ってない話になったことが何度かあります。
相手をしているととても疲れます (;´・ω・)
ちなみに、集合と命題は国家試験の「基本情報技術者試験」の出題範囲にもなっていますので、やはりITにおいて大事な知識と一般的に認知されているようです。
参考サイト:基本情報技術者試験_シラバス
学習はいつ始めても遅くはありません。
- コミュニケーションで他人に労力をかけているかも・・・
- なんとなくみんな自分との議論を避けているように見える・・・
などなど、心当たりのある人は集合と命題を学習してみましょう (*゚▽゚)ノ
確率
次に大事なのは、確率です。
- 確率
- 期待値
- 条件付き確率
これらの知識があると、色々な場面でリスクの想定などがしやすくなります。
「失敗する確率は1%未満」
状況によっては、この言葉を聞いて「やらない」という判断が適切だったりします。
例えば、失敗したら破産していることが確定しているような内容であれば、1%未満のリスクだって取れないです。
「成功確率は90%」
この場合、10回連続で成功する確率は約34.9%です。(0.9の10乗)
90%のことが連続で成功する可能性は、以下の通りです。
回数 | 連続で成功する確率 | 1回でも失敗する確率 |
1回 | 90.0% | 10.0% |
2回 | 81.0% | 19.0% |
3回 | 72.9% | 27.1% |
4回 | 65.6% | 34.4% |
5回 | 59.0% | 41.0% |
6回 | 53.1% | 46.9% |
7回 | 47.8% | 52.2% |
8回 | 43.0% | 57.0% |
9回 | 38.7% | 61.3% |
10回 | 34.9% | 65.1% |
7回連続で成功する確率は50%以下です。
体感よりも意外と少ないのではないでしょうか?
その他にも、
- 1/100のくじを200回連続で外す確率 → 約13.4%
- 1/100のくじを300回連続で外す確率 → 約4.9%
- 23人の中に同じ誕生日の2人が居る確率 → 約50.7%
- 180人の中に同じ誕生日の2人が居る確率 → 99.9%以上
どれも直感に反しますが、数学上間違いない数値です。
また、サンプルの数で信頼に値するか否かが変わってきます。
例えば、すでに1年間稼働している機器10,000台の情報を集めたところ、1年に1回故障する。
という大きめのサンプルから導き出された確率は結構アテに出来ます。
しかし、メーカー試験で10台を1ヶ月稼働したところ、故障は発生しなかった。
という小さいサンプルからの確率はあまりアテにはなりません。
実務で「確率」という言葉を聞いたときにこのような部分まで考える能力は、数学力を基礎に育まれるのだと思います。
読書
学校の勉強という訳ではありませんが、読書は間違いなく実務能力アップに貢献しました。
国語の授業で習った日本語の文法は、今ではほとんど覚えていません。あまり役には立っていない模様です。
しかし、若い頃の読書経験は30後半の今でもとても役に立っています。
文章を読むスピードや理解力、文章を書く際の語彙力や構成など、読書で鍛えた日本語力の土台は絶対に仕事に生きます。
(できれば若いうちに)沢山の本を読むことは、日本語能力だけではなく業務遂行能力や思考力、ひいては人生全体に大きなプラスの影響を与えると確信しています。
なお、もし読む本が思いつかないのであれば、
- 出版された本(ネットの記事などでは不十分)
- フィクションの小説
- 歴史に残る名作
をオススメします。
理由は、
ちゃんと出版された本は、誤字脱字がほとんど無いからです。やはり、誤字脱字でつっかえるのは悪路走行のように辛くてオススメできません。
小説が良いのは、語彙力強化に一番効果があるからです。英語の語彙力をテストするサイトの記載では、一番語彙力が高いグループは、ティーンエイジャーの頃にフィクションの小説をたくさん読んだ人達だそうです。
参考サイト:Test Your Vocab
歴史に残る名作は、やはり面白い作品が多いですし、歴史に残るだけあって人間の感性に響く部分が必ずあるからです。
もし思いつかないなら、以下の作品をお勧めします。どれも面白くてためになる作品だと自信をもってオススメできます。
英語
英語もITにおいて役に立ちます。
最近、流行りのクラウド化、SaaSなどについて勉強をする機会があったのですが、英語を知っていると初めて見る言葉を覚えるのが非常に楽です。
IAM: Identity and Access
IAP: Identity-Aware Proxy
SWG; Secure Web Gateway
SIEM: Security Information and Event Management
CASB: Cloud Access Security Broker
などの用語があります。
identityは、この文脈では「個人の識別(情報)」というような意味です。IDカードのIDはidentificationから来ていて、両方ともidentify(身元を特定する)から来ています。
aware は「分かっている」のような意味です。
proxy は「代理(人)」という意味です。
broker は「仲買人」という意味です。怪しい人物に限定される言葉ではないですw
このように、英語がわかれば直感的に理解できる用語が多いです。
手前味噌ですが、以下の過去の記事を見ても、
eader, encapsulation, packet, resolution, broadcast、、、
英語の素養があると、この手の用語はとても簡単に頭に入ります。
日本人のIT化が遅い、という話をよく聞きますが、英語が苦手なオジサンが原因のような気もしてます・・・。
まとめ
ITで重宝する教養について考えましたが、結局は「数学・国語・英語」という一般的に重視されている科目が役に立つ、という考えに至りました。
やはり、実用性が高いから学校でも重点的に教えられるのでしょう。
また、『IT業界で』というタイトルにしましたが、これらはどの業界の仕事でも役に立ちそうな教養です。
これらの勉強は自信をもってオススメできます。
能力アップにじっくり取り組める余裕がある人はここで紹介した基礎教養を磨くことを是非とも検討していただけると嬉しいです。
一方で、教養ではなく年収アップに即効性のある勉強をしたい人は、こちらの記事をご参考にしていただけると嬉しいです。
この記事がお読みのあなたのキャリアアップと幸福に貢献できれば幸いです。
それでは (*゚▽゚)ノ
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